巨人5年ぶり37度目V、新戦力で活躍した選手は? 野手は丸が圧倒、投手は途中加入の助っ人?

今季から巨人に加入した丸佳浩【写真:Getty Images】

広島からFA移籍の丸は坂本勇と“サカマルコンビ”で打線を牽引

 巨人は21日のDeNA戦(横浜スタジアム)を3-2で勝利し5年ぶり37回目のリーグ優勝を飾った。原監督は通算8度目のリーグ制覇。第3次原政権となった今季は丸佳浩外野手、炭谷銀仁朗捕手、クリスチャン・ビヤヌエバ内野手などシーズン途中を含め11人を補強。新戦力の今季成績を振り返ってみる。

 2019年シーズンに新たに加わった選手たちは以下の通り(ドラフト入団、育成からの支配下登録は含まない)。

【野手】
○丸佳浩 外野手 (広島からFA移籍)
138試合 打率.294、27本塁打、89打点

○炭谷銀仁朗 捕手 (西武からFA移籍)
55試合 打率.256、5本塁打、22打点

○クリスチャン・ビヤヌエバ 内野手 (パドレス)
73試合 打率.223、8本塁打、24打点

○中島宏之 内野手 (オリックス退団)
43試合 打率.148、1本塁打、5打点

【投手】
○ルビー・デラロサ 投手 (ダイヤモンドバックス傘下3Aリノ)
26試合 1勝0敗、5ホールド8セーブ、防御率2.25

○ライアン・クック 投手 (マリナーズ)
13試合 0勝2敗、6セーブ、防御率4.80

○岩隈久志 投手 (マリナーズ)
1軍登板なし

○藤岡貴裕 投手 (日本ハムからトレード)
1軍登板なし

○鍵谷陽平 投手(日本ハムからトレード)
23試合 0勝1敗、6ホールド、防御率2.28

○古川侑利 投手 (楽天からトレード)
1試合 0勝1敗、防御率36.00

○山下亜文 投手 (ソフトバンク戦力外)
1軍登板なし

岩隈、中島のベテラン組は怪我などで本来の力を発揮できず

 1軍の中心選手とした最も活躍したのは広島からFA移籍の丸だろう。主に3番で起用され「2番・坂本勇」と“サカマルコンビ”で他球団の脅威となった。88四死球をマークし出塁率.392、長打率.503と期待通りの活躍を見せた。同じFA組の炭谷も右手人差し指の骨折もあり出場こそ55試合だが優勝を決めた21日のDeNA戦ではスタメンマスクを被るなど実績十分のリードで小林と共にチームを支えた。

 オリックスを退団した中島は主に代打での出場で打率1割台、1本塁打と持ち前の勝負強い打撃を発揮できず2軍落ちを経験。マリナーズから移籍した岩隈も怪我の影響もあり1軍登板なし。“助っ人”ではシーズン途中から加入したデラロサが後半戦からブルペン陣を支え、優勝投手になるなど活躍した。

 トレード組では日本ハムから移籍の鍵谷が中継ぎとして23試合に登板。7月は打ち込まれる場面が多かったが8、9月は本来の投球を取り戻しリリーフを支えた。古川は移籍直後の7月24日のヤクルト戦で先発に抜擢されたが1回4失点で降板。藤岡はここまで1軍出場なし。(Full-Count編集部)

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