紅白リハ、ゆずやマッチら熱唱

 東京・渋谷のNHKホールで29日、「NHK紅白歌合戦」のリハーサルが始まり、出演者らは本番に向けた最終調整を行っている。

  ◆白組大トリ、マッチ「歌手冥利に尽きる」 県勢の主なところでは、歌手活動35年目を迎えた大和市出身の近藤真彦(51)が白組のトリで登場。19年ぶりに紅白出場し、「ギンギラギンにさりげなく」を披露する近藤は「(トリは)歌手冥利につきる」とリハーサルを終えて一言。「今年は、トライアスロン世界選手権で(エージ男子の部50〜54歳の)日本代表になってレース(監督を務める四輪のKONDOレーシング)も優勝できた。(歌手としては)ツアーを回って日本武道館にも立てたし、よく働きました」と駆け抜けた1年を振り返った。

  横浜市磯子区出身の男性デュオ「ゆず」は2年ぶり6度目の出場。ボーカルの北川悠仁が、NHKの五輪番組でMCを務めるほか、「栄光の架け橋」など数々の曲が、「試合前に自分を励ます曲」として日本代表選手に愛聴されるなど、アスリートとのつながりが深い。ステージでは、体操日本代表で横浜出身の白井健三選手、卓球の福原愛らの熱戦の様子をまとめた映像が流れる中、「かける」を歌い上げる。

 ◆いきものががりは「ありがとう」 来年3月にデビュー10年を迎える、厚木市と海老名市出身の3人組「いきものがかり」は紅組で登場し、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌に起用された「ありがとう」を歌う。ボーカルの吉岡聖恵は、「自分たちが大事に歌っている曲ですし、今年水木(しげる)さんがお亡くなりになられたので、いろんな気持ちが入り混じった『ありがとう』になると思う。曲のよさが伝わればいい」と思いを込めた。

 この日最後にリハーサルを行った嵐は、午後9時過ぎから1時間以上をかけて、公開中の映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」とコラボレーションするステージの練習に取り組んだ。

  5人はライトセーバーで決めポーズを見せたほか、メーンテーマに合わせて踊るなど、一夜限りの特別企画に興奮気味。櫻井翔は「まさかライトセーバーを持てるとは」と感激した様子だった。

  ◆氷川きよしは〝五郎丸ポーズ〟  紅組は、初出場のアイドルグループ「乃木坂46」はヒット曲「君の名は希望」を歌うほか、生駒里奈ら一部メンバーが、演歌歌手の藤あや子が歌う「曼珠沙華」でチャイナドレス姿でバックダンサーを務めるなど、凝った演出が目を引いた。さらに演歌歌手の天童よしみは、横浜出身の美空ひばりの歌唱シーンなどが流れる中、「人生一路」を堂々と歌い上げるなどさまざまな演出が準備されている。

 白組は、4年連続で出場するゴールデンボンバーは、4回連続で「女々しくて」を披露。鬼龍院翔(Vo‐karu)は「もう『女々しくて』1本で生きていこうかと。来年も『女々しくて』で出られたらギネス記録ですね!」と笑った。

 皇帝のようなマントを翻し登場した演歌歌手の氷川きよしは、ラガーマンをイメージしたダンサーたちと“五郎丸ポーズ”で決め、勇ましく「男花」を熱唱。ダンサー、チアガールら計159人が登壇する圧巻のパフォーマンスで貫禄を見せつけた。

 NHK紅白歌合戦は31日、午後7時15分〜同11時45分(途中、5分間ニュースで中断)で放送される。

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