仏の藤田アトリエで「秋田の行事」ダンス ヨシタカ

ナマハゲをモチーフとしたダンスでフランスの子どもを怖がらせるYoshitakaさん=21日、ビリエ・ル・バクル村

 【仏ビリエ・ル・バクル=本社・安藤伸一】ナマハゲ、フランスで軽やかに舞う―。秋田市出身のダンサーYoshitakaさん(38)が21日、画家・藤田嗣治が晩年を暮らしたフランス・パリ郊外の村の住居兼アトリエで公演を行った。藤田の大壁画「秋田の行事」をテーマにしたオリジナルダンスなど四つの演目を披露。ナマハゲ装束で華麗にステップを刻みながら客席になだれ込む演目では、大みそかの行事さながら泣き出してしまう子どももいた。

 藤田が描いた大壁画「秋田の行事」をテーマにしたダンス公演は、エソンヌ県ビリエ・ル・バクル村にある「メゾン・アトリエ・フジタ(藤田のアトリエ)」で行われた。踊ったのは秋田市出身でオランダ在住のダンサーYoshitaka(ヨシタカ、本名・鈴木祥高)さん(38)。藤田がついのすみかとした住居兼アトリエの庭を舞台に、秋田の祭りや人々の生活を描いた大壁画の世界を力強く舞い、集まった近隣住民や美術愛好者を魅了した。

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