台風17号 長崎県内の停電解消 対馬 一時断水、陸自出動

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佐須川が増水して崩落した県道桟原小茂田線=23日午後4時35分、対馬市厳原町下原

 台風17号の最接近から一夜明けた23日、県内では停電や断水などライフラインの復旧作業に追われた。対馬市厳原町では288世帯が断水し、中村法道知事が陸上自衛隊対馬警備隊に災害派遣を要請。22日午後10時現在で最大約7万6650戸に上った大規模停電は、23日午後10時すぎに解消した。
 県災害警戒本部によると、負傷者は軽傷3人。22日、諫早市多良見町の男性(59)が駐車場で風にあおられて転倒し頭部を負傷。同市の男性(47)と雲仙市の女性(88)もけがを負った。家屋の被害は一部損壊3棟。対馬市内では大雨により床上浸水12棟、床下浸水が31棟に上った。午後8時半現在、冠水や倒木、がけ崩れによる道路の通行止めが同市内で計17カ所。
 対馬市厳原町の佐須地区では、佐須川の増水により沿岸の県道が崩落し、埋設されていた水道管が破断した。知事は23日午後3時、陸自に災害派遣を要請し、288世帯約700人を対象に警備隊の給水車が出動した。断水は午後8時までに解消した。
 九州電力長崎支社によると、停電の地域は一時、諫早市の28.5%に上るなど広範囲に及んだ。原因について同社の担当者は「高圧配電線が風により複数箇所で切れてしまったのではないか」としている。同社は23日、約800人態勢で復旧作業に当たった。
 長崎地方気象台によると、23日午前1時までの24時間降水量は対馬市厳原290ミリ、同市美津島289ミリ、五島市福江136ミリなどだった。
 JR九州は23日、大村線の川棚-彼杵駅間で線路沿いの護岸が約10メートルにわたって崩落し線路下の土砂が流出したため、整備に時間を要し、早岐-竹松間は当分の間運転を見合わせると発表した。