jealkb主催『音を楽しむ』をテーマに開催されたフェス『オトタノ2019』ライブレポ

9月21日(土)、東京・渋谷TSUTAYA O-EASTにて、『オトタノ2019』が開催され、jealkb(ジュアルケービー)、オメでたい頭でなにより、Jin-Machine、吉本坂46 RED、DJ KOO、大江裕、ベッド・イン、ゆるめるモ!、純翼(極楽とんぼ・山本圭壱)、遠藤進一(ココリコ・遠藤章造)、ミスター人間(ペナルティ・ワッキー)、庄司智春(品川庄司)、椿鬼奴、レイザーラモンRGらそうそうたるメンバーが出演した。

2017年にスタートし、今年で3回目を迎えた『オトタノ』は、その名の通り“音を楽しむ”をテーマに多種多様なアーティストが集うフェス。

ボーカル・haderu(田村淳/ロンドンブーツ1号2号)率いるヴィジュアル系ロックバンド、jealkbの主催のもと、今年も音楽を愛するお笑い芸人、企画に賛同したミュージシャンやアイドルら総勢27組が集結。アーティストを中心とした「OTOステージ」と、その上手側に設けられた芸人メインの「TANOステージ」でのライブが交互に披露されるという飽きさせない構成で、約8時間に渡り音楽と笑いに満ちた楽しい宴が繰り広げられた。

主催者自らオープニングアクトを務めたため、この日2ステージ目となった大トリのjealkb。1曲目の『Packya Ma Lad』では、アジテーターのhidekiによる振り付けが揃わないフロアに「さっき約束したでしょ? 約束を破った人がいるから今こんな空気になってます!」とhaderuが曲をストップさせ、やり直す場面も。

曲が終わると、「いいか、ひとりも置いてかないから!」と叫ぶhaderuに「キャー!」とひとりの女性の絶叫が。それを聞いて「ひとりだけすごいハマってんな(笑)」と苦笑するhaderu。また、「今言うことじゃないかもしれないけど、ミスター人間Tシャツを今年もいっぱい作ったんだけど、余ってます(笑)」と報告し、笑いを誘う。

曲の中でみんなでジャンケンをし、勝った人はトロフィーに名前が刻まれ、メダルももらえるという『R-P-S』、曲の冒頭に腹話術人形のような暴レ神が登場するものの、ヒモが故障しているため、イマイチキレが悪く「おまえたち、それでも盛り上がってるつもりか! 私をナメているな?」とブチギレる『暴レ神』のあとは、イントロだけが演奏されて盛り上がる『タルトタタン』でフロアはヒートアップ!

続く『天誅☆あるわけないストーリー』では、曲の前にサビの振りをていねいにレクチャーするhaderu。曲が始まると、hidekiの動きに合わせてフロアのオーディエンスも左右に動き、手裏剣を投げるジェスチャーを完璧にこなす。

MCでは「バンドを始めて14年、始めたばかりの頃はミュージシャンからも芸人からも『おまえら何がやりたいの?』って板挟み状態でした」と話すhaderu。「でも、14年経ったらミュージシャンからも芸人からも、こんなに賛同してもらえるようになりました。それに、なんといってもいちばんはついてきてくれたみなさん。こんな、どうやって楽しめばいいかわからないようなイベントに来てくださってありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。

『Reverse Bonito』では、「今日残ってる出演者の中で『カツオ投げたい!』って人がいれば投げてください」と呼びかけたため、ステージはカツオを持ったこの日の出演者で埋め尽くされます。カツオのヌイグルミが飛び交う中、中央後方で微動だにしないムーディー勝山が逆に目立ち、笑いを誘っていた。

ラストの曲、『堕落』では「みんなぐちゃぐちゃになってほしいから前につめて!」とhaderuが呼びかけ、出演者たちも残ったままで会場全体がカオス状態に。「長い時間、音を楽しんでくれてありがとう! 来年も会おう! 以上、オトタノオールスターズでした!」とhaderuが叫び、全員でジャンプして締めた。最後にみんなで記念写真を撮り、8時間にわたって行われた『オトタノ2019』は、大盛り上がりの中幕を閉じた。

© 株式会社ジェイプレス社