two-man talk ~かが屋編~ - 本当にやりたいことをやれるように、地に足をつける年

加賀と賀屋の出会い

賀屋:出会いですね…。(にやり)

加賀:僕は最初、大阪にいて。同級生に誘われて大阪NSCに通ってたんですけど、その子が大阪に行くタイミングで「やっぱりやめる!」って。だから、僕一人で大阪に行くことになって、一人で授業とかも受けてたんですけど…「一人で大阪に居てなにやってるんだ?」ってなって(笑)もう、“辞めよう”って思ったんで母親に「もう、帰りたい!」って電話したら「帰ってくんな!」って言われて…。

一同:(笑)

加賀:「もう、一度お笑いの道に入ったんだからしっかりやりなさい!」って言われて、じゃあ、頑張る! って思って(笑)。それで、コントが好きだったんで一人でコントしてたんですけど…「吉本に漫才劇場ができる」って丁度、決まって。

賀屋:うんうん。

加賀:その時、噂で「若手芸人はもう漫才しかしてはいけない」みたいなことが流れてきて…結果、全然そんなことなかったんですけど、当時はもうみんな何がなんやらみたいな感じで、僕の中では、「もう、コントができないんなら東京に行こう!」って思ったんで東京に行ってコンビニでバイトを始めたんですけど…そこの従業員として賀屋が働いてたんです。

賀屋:(うなずきながら)はい、そうなんですよねぇ。

加賀:僕のシフトは夜で賀屋のシフトは朝だったんで、会うことが全くなかったんですけど、店長に僕が「お笑い芸人になりたいんです。」って言ったら「誰が好きなの?」って聞いてくれたんで「僕はバナナマンさんが好きです!」って話をしてたら…。

賀屋:うんうん。

加賀:店長自身はいろんなシフトに入ってて、夜だけじゃなくて昼のシフトにも入っていたので、昼のシフトに入っていた時に賀屋と「朝、新しい子が入ったんだよ♪」みたいな話をしてくれてて、店長が賀屋に「その子、バナナマンが好きらしいよ?」って、そうしたら賀屋も「ボクもバナナマンさんが好きなんです。引っ越しのネタが好きなんですよねぇ。」って言ったのを店長が僕と一緒になったときに「夜のバイトの賀屋くんはバナナマンの引っ越しのネタが好きみたいなんだけど…お前はどうなの?」ってそれで僕がまた答えて、それを店長が賀屋に伝えて、賀屋が話したことを店長がまた僕に伝えて…。もう、店長を『バナナマンスレ』として…。

一同:(笑)

賀屋:書き込んでたね(笑)。

加賀:そう! 書き込んでて!(笑)そこで情報交換をしてたんですよ。それで見かねたのか、店長が「コンビニで忘年会しよう!」って言い出して…「コンビニで忘年会」って聞いたことないじゃないですか?

──ないですね。

賀屋:4時間営業ですしね?

加賀:どこでやるんだ? ってなってたら…「昼から夜までの8時間オレ(店長)と派遣の人がシフトに入るから従業員は全員で楽しんでくれ!」って。

──…いいヒト。

賀屋:そうなんですよ。すごくいい人なんですよ。

加賀:もう全員が参加できるようにしてくれて…。ただ、僕自身、「コンビニの忘年会」ってやっぱり意味がわかってなかったんで。

一同:(笑)

加賀:狭い事務所に段ボール敷いて。

賀屋:そうそう。

加賀:ビールケースみたいなのひっくり返して。

──え!? そういうことですか?忘年会って!?

賀屋:そうです、そうです(笑)。バックヤードで。

──普通に居酒屋さんとかで飲み放題のイメージしてたんですが…。

賀屋:違うんですよ(笑)。そのままバックヤードで。

加賀:(笑)そのまんま、コンビニの事務所の中ですよ! “STAFF ONLY”って書いてあるドアの向こう側でやってたんですよ(笑)。意味わかんなくないですか?

賀屋:そう(笑)。だから、店長が時々フライヤーで上げてくれた揚げ物を「ほら、コレ食え!」って持ってきてくれるんですよ。

一同:(笑)

加賀:そうなんですよ。そんな中、僕人見知りもあって…。

賀屋:東京の人じゃないからね。

加賀:そう。上京してきたばっかりだったし、それでずっと馴染めなくて外で煙草吸ってたんですよ。そうしたら、急に耳元で…「バナナマンさん好きなんだって?」って声がして。耳元ですよ!? もう、ASMRなんですよ!!!

一同:(笑)

加賀:「うぁあああああ!」って。なんかすごく近くで、本当に近くで聞こえたの!!!

一同:(笑)

加賀:それで、振り返ったら…この賀屋がいて。

賀屋:(にっこり笑顔)

加賀:賀屋は賀屋で僕に話しかけようと思ってたらしくて。

賀屋:そうですね。うん!

加賀:それで、意を決して来てたみたいなんですけど…僕の中での第一印象は”サイアク“!!!

一同:(爆笑)

加賀:もう…怖い。

賀屋:ボクは話しかけたい一心だったからねぇ。

加賀:でも、初めて話す距離じゃないじゃないっすか?

──確かに…(苦笑)。

加賀:耳元で「バナナマンさん好きなんだって?」って…もう、なに!? って。

賀屋:やっぱりインパクトが、ね?

加賀:凄かった…。

賀屋:うん。どうやって話しかけようかずっと考えてたんだよね。…なんか、いっつも間違えるんですよ、ボク。初めての人に…。

──距離感を?(笑)

賀屋:そうです。距離感!(笑) 距離感を、間違えるんですよねぇ。大学のとき、みんなで自己紹介をし合うオリエンテーションのときに、ボク大学でデビューもしたいし、なんか、目立たないといけないなって思って。その時、1年先輩の男の人と女の人が司会をしてて、女の人の方がちょっとボケ? みたいな感じで「今日は気合い入れてミニスカート履いてきました♪」って言ったときにボクもう…パンパンパンパン(巨大な拍手音)って新入生でボク一人だけ大拍手をしたんですよ。

──(笑)

賀屋:そうしたら、もう…シーンってなって。1、2カ月くらいずっと「アイツ、やばい奴だ」って思われちゃって。

一同:(笑)

賀屋:「なんとかしなきゃ!」「なんとかウケたい!」って思ったことが逆効果っていうか…。

──(笑)

賀屋:だから、その時も「なんかしたい!」「印象に残りたい」ってなって、失敗したんだよね。

加賀:なにそれ? 作戦なの?

賀屋:さくせ…ん~、ではあった。

加賀:なんか、一回かましといてみたいな?

賀屋:いや、かますまではいかないんだけど、”面白い奴“、”ちょっと違う奴“だと思われたいから、その加賀くんにしても違う人にしても…どうしたらいいかな? って思ったらまずは”圧倒的至近距離“からいけば印象に残るかな? って。

──大成功だったんですね!(笑)

加賀:確かに。印象には残りましたからね(笑)。その後、飯とかも誘われて何回か飯も行って。

賀屋:うんうん。そうそう。

加賀:なんか、最初の頃はかなり上からきてるというか(笑)。結構、例えツッコミとかセンスある感じできたりとか…。

一同:(笑)

加賀:家に呼ばれて、”書いたコントを見て欲しい“って言われて。

賀屋:あ~! あったね!

加賀:それで見たら3本くらい?

賀屋:うん! うん!(力強く頷く)

加賀:なかなか気合い入ってんなって思って見てたんですけど…最後、全部3本ともオチが同じで絶対に人が死ぬんですよ。

賀屋:ん…いや、そう。そうゆうのが格好良いって思ってたんすよ。そうゆうのがね、格好良かったのよ。そう。

加賀:…。なるほど…ちょっと。

賀屋:(爆笑)

加賀:なんか、ちょっと…どうなんだろうな、って思ってたんですけど、他に一緒にこうゆうことできる人もいなかったんで「一緒にネタとかやってみませんか?」ってなって、そこからですね! 二人でやるようになったのは。

賀屋:(笑)そうなんですよ。(どや顔)で、そのボクらの働いていたコンビニがファミリーマートで「あなたと”コンビ“ニファミリーマート」で、くっついてるんですよ。(にやり)

──…はい。なるほど。(苦笑)

賀屋:あ! いい笑顔ですねぇ~♪(笑)

加賀:なんか、本当にこの「あなたと”コンビ“ニ」をすごく気に入ってるんすよ(笑)。

賀屋:結構、上手いこといってるなって思うんですけどね。

──確かに、セブンイレブンだと“いい気分”になっちゃうし、他のコンビニではコンビにはなれないですもんね。

賀屋:そうですね! 他のコンビニだったらなれなかったですね(笑)。

加賀:あと、すごい偶然なんですけど…。

賀屋:うん、うん。

加賀:そもそも、その場所に住んでいたことも不思議…というか。東京出てきてすぐ初めて住んだのが武蔵小金井ってところで。

賀屋:初めてでそこはなかなかないよねぇ。

加賀:大阪から出てきて、東京の不動産会社もよくわかってないので、もう新宿をウロウロしてて、チェーン店でもなんでもない不動産会社に入っていったんですよ。そこで、担当の方に「芸人になりたいんですよ。」って伝えたら「えー!? そうなの? かもめんたるって知ってる?」って聞かれて、「もちろん、知ってますよ! 好きです!」って言ったら、なんか縁を感じてくれたのか…「う大って武蔵小金井ってところが地元で、昔はそこに住んでていいところなんだよ。」って言われて。

賀屋:よく意味がわかんないんだけど(笑)。

加賀:いや、僕も意味がよくわかってないままで(笑)。ただ、「武蔵小金井っていいところだからその辺で探す?」みたいな感じで、う大さんも昔住んでたし、いい縁というか…ご利益? みたいなのがあるかもよ? みたいな。

賀屋:はいはいはいはい。(うなずきながら)

加賀:それで、武蔵小金井で物件探し初めて、住み始めて、バイトし始めて、出会ったっていう…。ただ、賀屋は賀屋でマジでバイト…13個落ちてて。

──!?!? え?

賀屋:そうなんすよ~。ボク、大学入って大学の近くだったんで武蔵小金井に住んでたんですけど、その間1年間くらいバイトの面接ずっと受けてたんですけど、全部落ちたんですよ。…チェーン店の居酒屋とかも落ちたんですよ。

──えっ!? 落ちるんですか?

賀屋:びっくりしますよね?(笑) 誰でも受かると思ってて最終手段として、「仕方ねぇな」くらいのテンションで行ったのにまさかの不合格で…元気なさすぎるって。

──元気なさすぎるってそんなこと…あるんですねぇ。

加賀:ありとあらゆるバイト全部落ちてるんすよ!?(笑)

賀屋:13回普通に行って面接してる中で2回「今日、熱あるの?どうしたの?」って聞かれて…。全然、熱も出てないんすよ?(笑)

一同:(笑)

賀屋:なんか、病気だと思われるほど覇気がなくて…。

──(笑)当時が病的に血色悪かったんですか? 今の賀屋さんは普通に受かりそうですけど…。

賀屋:今のボク…あんまり当時と変わってないと思うんですけど…。

加賀:(食い気味で)いや、もっと違いましたね!

賀屋:え!? 違った???

加賀:もうちょっと髪の毛は短かったと思うし…もっっっっっと顔色が悪くって!!! 今はマシになった方ですね。

賀屋:んふふふふふ(爆笑)

加賀:その時、本当にもっと顔色悪くって、なんか…。

賀屋:うんうんうんうん。

加賀:なんか…、なんていうんでしょうね?

一同:(爆笑)

賀屋:形容しがたいやつ?(笑)

加賀:なんか…(笑)。あと、「そんな四角!?」みたいな眼鏡もかけてて!

一同:(爆笑)

賀屋:かけてたけど!(笑) いいじゃない(笑)。

加賀:その眼鏡が似合ってないんすよ。

賀屋:眼の大きさと同じくらいの幅の眼鏡で…(笑)。

加賀:本当に見た目が…。

賀屋:見た目が合ってなかったんでしょうね。多分ね(笑)。

加賀:それで、13個も面接落ちてて、そのコンビニにやっと拾ってもらえてバイトし始めたんすよ。

賀屋:そうそうそう。もう、忠誠を誓ったコンビニ。(にっこり)

加賀:いろんな縁が相まって、ね。

賀屋:そうなんですよ。いろんな偶然が重なって。

加賀:あ! そうだ、あと僕らその時は“久保”と“平井”だったんですよ。

賀屋:名前がね。今は“加賀”と“賀谷”ですけど、出会ったときは違ったんですよ。

加賀:久保、と

賀屋:平井、でね。

加賀:僕ら両方とも母子家庭で両親が離婚してるんで、前までは父親の苗字をそのまま使ってたんですよ。

──そうなんですね。わたしも母方の苗字ですね。

二人:あ! そうなんですね!

賀屋:引き寄せますよねぇ(笑)。周りにも多くないですか? 仲良くなる人とか話が合うなって思う人って親が離婚してたり、片親だったりしません?

──話が合う人は確かにそういう方は多いかもしれないですね。

賀屋:そう。多いんですよ。だから、ボクらもそれがあってちょっと仲良くなったんですよ。最初はボクから話しかけてめっちゃ怖がられてたんですけど、話してたらそうゆう境遇とかがちょっとだけ似てて。

加賀:母子家庭の称号を持ってるから!(笑)

賀屋:そう(笑)。母子家庭バッチ持ってるからね。

一同:(笑)

加賀:だから、人を肩書きでみちゃうところがあって(笑)。

賀屋:(笑)母子家庭を肩書きとして扱ってる人あんまいないよ?

加賀:でも、やっぱシングルマザーって、バンって出してもらえると僕は近い感じがしちゃうんですよね!

賀屋:わかるよ~!(笑)

加賀:(笑)それで、「あ、そうなんだ!」ってなって、コンビ組むって時にその話が出て、お互い片親だからで、母親の旧姓をちゃんと聞いて。

賀屋:そうだね。うんうん。

加賀:その時に初めて母親にも聞いたんですけど、僕、久保が“加賀”で平井が“賀谷”だったんですよ。

賀屋:そうそうそう。

加賀:それで、「あ! レくっつくじゃん!」ってテンション上がって

賀屋:「かが屋」ってなったんですよ。

バナナマンが大好きな青年たち

──武蔵小金井に住んであなたと“コンビ”ニでバイトをして…でも、“お笑い”で繋がるきっかけはバナナマンさんですよね。

二人:そうですねぇ。

──お二人本当にバナナマンさんが好きなんだなって最近感じたのが、先日開催をしたKOC(キングオブコント)準々決勝とバナナマンさんの単独が同じ日程でしたよね?

二人:同じ日でした。(にやり)

──準々決勝の感想よりもバナナマンさんの単独に行ったお二人のお写真をSNSで拝見して…。

二人:(爆笑)

賀屋:8月8日ですよね!(笑) 念願の…ね?

加賀:もう、準々決勝とか関係なくって! 正直、手応えとしてはあんまりだったんすよ。

賀屋:ん~そうね。そうだろね? って感じでしたね。

加賀:絶対に通ってたいけど、「あんまだったな、どうしよ」って感じだったんで…。あ! でも、もう一個くらい別の仕事も入っててたんですけど…バナナマンさんの単独でもう忘れちゃってるな。

二人:(笑)

加賀:もう、本当にすごくって! 準々決勝よりもバナナマンさんの単独が…。

賀屋:本当にレベルがもう違うなって…。大スターのコント。もう、ずっと観入っちゃいましたね。

加賀:べらぼうに格好良かったっすよ! マジで!

──…羨ましい限りです。ラジオのイベントも単独もチケットを手にすることができずだったので(笑)。

賀屋:ですよね(笑)。本当にすみません! でも、ボクらも初めて行かせて頂いて。

加賀:僕もずっとチケット買えてなかったんで、念願ですよ!楽屋にも挨拶に行かせて頂いて。もう、ドキドキしながらドアを開けて、一言目に設楽さんが「俺らのこと好きなんだって?」って声をかけてくださってすぐにこってしてくださって…“あ~なんて格好良いんだろう。“ってキラキラしてたら、すぐに「はい、コレ。」って…。僕ら二人にTシャツを渡してくださって。

賀屋:…そん時の写真、見ます?(携帯で探す)

──…見ません!!!

二人:(笑)

賀屋:本当に最高で。夢みたいな時間でしたね。

これからのかが屋

──今までの環境と今年ではいろいろ変化があったかと思うのですが、体感はどうでしたか?

加賀:いや、本当に今までとはガラリと変わりましたね。

賀屋:雑誌やテレビとかも増えてきましたね。

加賀:最近、遠方から来てくださる方が増えたりしてて、今までは結構近場から来てくださる方が多かったんですけど新幹線で来ましたとか。

賀屋:うん、そうだね。

加賀:わざわざ、ライブにですよ? そう聞くとやっぱり嬉しくて、「じゃあ、気合い入れていろいろ頑張ろう!」って思ってアレコレ考えてネタも変えたり、詰めたりして楽しんで帰ってもらおう! って思ってやったことが…ことごとく失敗してスベるみたいなことがあって、肩に力が入り過ぎちゃって…。

賀屋:うんうん。

加賀:もっと良くしよう! って思って失敗したことを多々経験したので、なんか少し肩の力を抜いて本当にやりたいことをやれるように、地に足をつける年なんだろうな、って思いますね。これからは。

賀屋:そうですね。ボクもいろんなところに行きたいですね! また。いろんなところでライブしたり、単独ライブ…かもわからないですけど、ツアーなのかも、まだ全然わからないんですけど、東京じゃないところでやってもいろんな方が観に来てくれる、チケット全部売れるみたいな人になりたいですよね。やっぱり。

──…もう、すでになっている感じはありますよ? 雲の上のような。

賀屋:いやいやいや! 全然ですよ?

加賀:本当にまだまだだなって思いますね。

──そうですかね? お二人が5年後10年後へどういう野望があるのかな? って気になります。

加賀:そうですね、10年後とかはもう飽きて離れていっちゃう人もいると思うの。

賀屋:ん! 絶対おる! 絶対おるな。それは100%おる。

加賀:うん。それは自分もそうだから、思うこともあるし…。なんか、一時的な熱量みたいな。

賀屋:そうそう。

加賀:5年、10年経ったときに久しぶりに観たら「うわ! すごいじゃん!」って思うことってあると思うんですよね。

賀屋:うんうん。

加賀:なんか、そういう風に思ってもらえるようにコツコツコツコツ頑張っていけたらいいなって思いますね!「わ~! かが屋面白いことしてんじゃん!」って、思ってもらえるように…なりたい(笑)。

賀屋:う~ん。そうだね。ボクはアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)がそうでしたね。高校時代から超好きでめちゃくちゃ聴いてたんですけど、大学時代ちょっと洋楽とかを聴き出して、あんまり聴いてなかったんですけど…最近また聴き出して、めちゃくちゃ格好良いなって思って! また、ライブも行くようになったもんな。…かが屋もずっと頑張って行きたいですね。

アフタートーク

賀屋:アジカン格好良いっすよね?

──めちゃくちゃ格好良いですよねぇ。

加賀:あれ? 「凍った脳みそ」読んだっけ?

賀屋:ん? あ! まだ読んでない!

加賀:僕、あれ読んで久々に「めちゃくちゃ変だなこの人」って!(笑)

賀屋:そうなんですよ、そうなんですよね(笑)。いとうせいこうさんとの番組にアジカンが出てて

加賀:え? 全員が!?

賀屋:そう、全員。その中で、メンバー内でめちゃくちゃ喧嘩する時もあるんですって。でも、その時は後藤さんの方からメンバーにめちゃくちゃ長文のメールを送って、最後に「これからも頑張ろう!」みたいな、そういうのを送ることで喧嘩を避けてるみたいで、そういう努力もするんだなぁって。なんか、いい話が聞けたなって思って。

──お二人は喧嘩することあるんですか?

加賀:めちゃくちゃありますよ!!!

──そうなんですか!?

加賀:めっっっちゃ喧嘩してると思いますよ。

賀屋:そうだね。うん…。今年になって状況もいろいろ変わってきたのもあるんですけど、ね。

加賀:本当にね、去年の12月とか?

賀屋:うん(笑)。12月、ね! あれはやばかったよね。

加賀:その時、すごく大事な時期だったんですよ。年末の特番があったり…。

賀屋:そうそう。テレビとかもやっと出させてもらえた頃ね。

加賀:そう! そういうめちゃくちゃ大事な時期に、オーディションの連絡がマネージャーからいろいろ来てて、それに返信をして「○○お願いします」「○○受けます」とかいろいろ返信しなくちゃいけなくて…賀屋が代表者返信を担当してるんですけど、オーディションのメールのことを忘れてたんですよ。それで、1個オーディションにも行けないってなって…もう、ふざけんなよ! こんな大事な時期に! って。オーディションのメールを後回しにするって考えられないから、すぐに返そうよ! って言ったんですよ。

賀屋:うんうん。

加賀:そうしたら、「うん。本当に自分でも信じられない。分かった。」って言ってたんですよ。

賀屋:うん…。

加賀:次の日に別のオーディションの締切があったんですけど…それも忘れてたんですよ。で、もう本当にお前なにやってんだ? って(笑)。昨日あんなに「自分でも信じられない。」って言ってたのに…それすらも忘れてて!(笑) もう、マネージャーにお願いして無理矢理オーディションにも参加させてもらってなんとかオーディションも通ったし、そこからいろんな番組にも出させてもらえる機会に繋がったんでよかったんですけど…。

賀屋:…落ち込みに、時間を使い過ぎちゃったんですよね(笑)。

加賀:いや、絶対に嘘だよ! めちゃくちゃ嘘吐くじゃん!!!

賀屋:落ち込みしかしてなかったんですよ? 本当に(笑)今後のことを考えてなかったんですよ…ね?

──(笑)

賀屋:オレってさ、本当によくないことしたよって。本当にそこの反省だけはしてたの。それで終わったんですよ(笑)。

加賀:いや! もう、普通に忘れてただろ? 普通に。

賀屋:いや…。(苦笑)

加賀:これも結構前の話なんですけど、ライブでめちゃくちゃミスってたんですよ。その時期、自分たちのネタの途中ですぐに笑っちゃうみたいな。

賀屋:いやいやいや…(笑)。

加賀:本当はネタで怒らないといけないところがあるのに、笑っちゃうみたいなことがあったんですよ、ね?

賀屋:いや…う、ん。

加賀:でね、笑ってる癖がついてるから本当によくないよ? って注意をして、賀屋も「自分でもそう思う」って言いながらも、ネタ中に完全に笑ったときがあって!!! もう、本当にそれはダメじゃん! って言ったら…「いや、さすがにマジで気を付ける、一生懸命、練習もするし…本当にマジで気を付ける」って。思っていた以上に落ち込んでたんで、じゃあいいよ! もう次は頼むね! って感じでそのまま衣装脱いで私服に着替えてたら…賀屋の方から「ん~♪ふんふんふ~ん♪」って。私服になって鼻歌唄ってたんですよ?

──(爆笑)

加賀:そんなことある? って思って賀屋をバッて見たら賀屋が僕の方みて「えっ!?!?」って!!!

一同:(笑)

加賀:自分が鼻歌を歌っていたことに対して気づかれた! ってことで「え!?」って(笑)。僕もさすがにって思って一言言おうと思ったら、それを遮るように「いや!!! オレが一番びっくりしてる!!!」って言ったんですよ?

──(笑)

賀屋:本当にびっくりしたんですよ? 本当に、本当~に。

加賀:いや、俺の方が絶対にびっくりしてるからな!(笑)

賀屋:あんなに落ち込んでたのに…オレ。

加賀:いや、絶っっっ対にない!!!(笑)

賀屋:あ! 鼻歌唄ってる!オレ!!! って。え!? 有り得ない!!! って、ちゃんとしっかり思ってましたもん。ちゃんと、真面目に落ち込んでましたよ?

加賀:本当に天然というか…なんていうのか…。

賀屋:本当にすみません! ちゃんと落ち込みました。

加賀:なんかね、マジでそういうことあるんすよ。…今もちょっと落ち込んじゃってるし!(笑)

賀屋:もう、仕方ない! 終わったことですからね。

──(笑)。そうですね。切替えが大事ですからね!

賀屋:そうなんですよ! 僕は鼻歌唄ってたってことはしっかり反省をして、切替えて、次頑張ろう! ってことですもんね!

加賀:…。そんなことないです! もうちょっと、ね?(笑)

賀屋:(笑)。おかしいな…。これからは怒られちゃわないように気を付けます!

質問に答えるだけではなく、周りのスタッフにも気を配りながらインタビューに応えるお二人。ライブでもファンの方を楽しませよう! 喜んで帰ってもらえるようにしよう! という、心配りがとてもステキなかが屋。5年後、10年後一体どんなネタをみせてくれるのか、今からとても楽しみになりました。そんなかが屋と前回ご紹介したザ・マミィの2組による「two-man talk」がRooftop10月号にて紙面掲載決定!是非、LOFTproject(新宿LOFT、下北沢shelter、新宿ロフトプラスワン、ネイキッドロフト、阿佐ヶ谷ロフトA、LOFT9shibuya、LOFTHEAVEN、大阪ロフトプラスワンウエスト、LOFTX)他、全国ライブハウスにて配布。お近くの店舗にてお手に取ってみてください。※Takefree

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