太鼓選手権大会で若葉太鼓優勝=パラナ勢が圧勝、1位総ナメ

2019年の最優秀チーム若葉太鼓(Foto/ABT)

 ブラジル太鼓協会(ABT、渡部一誠会長)主催の「第16回全ブラジル太鼓選手権大会」が7月28日、聖州セーラ・ネグラ市の体育館で開催され、全伯から約40チームが参加して、年代別4カテゴリーと個人で競う大太鼓の全5部門に分かれ優勝を争った。ジュニア部門ではパラナ州クリチバ市の若葉太鼓が栄光を勝ち取り、「第22回日本太鼓ジュニアコンクール」(2020年3月、愛知県名古屋市)への出場権を決めた。全体的にパラナ勢が大会を席巻する結果となった。
 (公財)日本太鼓財団の塩見和子理事長が3度目の来伯をして、ブラジル太鼓協会幹部と懇親会を持ち、「来年3月、日本で待っている」と挨拶して大会に活を入れた。当日は野村アウレリオ市議のはからいで、聖市議会から同理事長に感謝状が特別に贈られた。
 ジュニアチーム(18歳以下)、ミリン(12歳以下)、リブレ(19~44歳)、マスター(45歳以上)の年代別カテゴリーと、一人で叩く大太鼓部門に別れて競った。
 遠くはリオ、ブラジリア、パラナからも選手や応援団は駆けつけ、熱い応援合戦を繰り広げ、1千人入る会場は終始、熱気にあふれていた。
 ジュニア部門の優勝は切れのある演奏を見せた若葉太鼓、敢闘賞は寿太鼓(パラナ州パラナヴァイー)が選ばれ、塩見理事長から賞を受け取った。マスター部門では3年連続で若葉太鼓(クリチバ)が優勝を決めた。
 今回の成績は以下のとおり。【ジュニア】1位=若葉太鼓(パラナ州クリチバ)、2位=一心太鼓(パラナ州ロンドリーナ)
【ミリン】1位=前進太鼓(パラナ州カスカベル)、2位=瑞穂和太鼓(聖州サンベルナルド・ド・カンポ)
【マスター】1位=若葉太鼓(クリチバ)、2位=寿太鼓(パラナヴァイー)
【リブレ】1位=若葉太鼓(クリチバ)、2位=一心太鼓(ロンドリーナ)
【大太鼓】1位=アウグスト・ワタナベ(若葉太鼓、クリチバ)、2位=アーロン・リュウ・ニシ(一心太鼓、ロンドリーナ)

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