娯楽性高いフェリーに 三菱重工 長崎で建造の2隻

 三菱重工業は24日、新日本海フェリー(大阪市)から大型フェリー2隻を受注し、長崎造船所で建造すると正式発表した。3層吹き抜けエントランスや露天風呂などを備えて娯楽性を高め、省エネ化や環境保護にも対応する。
 三菱重工によると、長さ約222メートル、幅25メートル、総トン数約1万5400トン。旅客定員268人。12メートルトラック154台と乗用車約30台を積載できる。客室区画のエントランスにはシースルーエレベーターを装備。露天風呂や展望浴場で温泉気分を、レストランやバーベキューコーナーで海を眺めながら食事を楽しめる。
 新日本海フェリーに以前引き渡した在来船と比べ、燃料消費量を約6%削減。来年からの国際排ガス規制強化に対応した浄化装置「スクラバーシステム」を搭載する。
 三菱造船(横浜市)が受注。長崎造船所本工場(立神)で造り、2021年に完成・引き渡し予定。新日本海フェリーのグループ会社が新設する横須賀-北九州で運航を計画している。

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