佐世保・前畑弾薬庫 移転調査費 1億9500万円 防衛省が概算要求

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 長崎県佐世保市は24日、防衛省が2020年度の政府予算の概算要求で、佐世保弾薬補給所(前畑弾薬庫)の移転・返還に絡み、移転先となる針尾島弾薬集積所の工事用道路の調査と基本設計に関する経費約1億9500万円を計上したことを、市議会基地対策特別委員会で報告した。
 市基地政策局によると、前畑弾薬庫の移転・返還は11年に日米合同委員会で合意。国が針尾島弾薬集積所の配置検討を進めているが、返還時期は決まっていない。
 米軍は現在、針尾島弾薬集積所に弾薬などを運搬する際に、住民の生活道路になっている市道指方安久(さしかたあく)の浦(うら)線を通行。地元の江上地区の住民は、移転・集約が実現した場合、さらに交通量が増加することを危惧し新たな道路の整備を求めている。
 市は18年1月、陸上自衛隊早岐射撃場(有福町)の側から、山林を経て針尾島弾薬集積所に至るルートを国に提案。九州防衛局は市や米側と調整し、20年度前半に市の提案を含めた複数のルート案から1本に絞り込み、21年度までに調査・測量に取り掛かる見通し。