中谷美紀が三浦しをんの同居ルールに同感「トイレの便座を下ろさないのは許せない!」

テレビ東京系で9月30日に放送するドラマスペシャル「あの家に暮らす四人の女」(午後9:00)の一般試写会とトークイベントが行われ、主演の中谷美紀と原作者の三浦しをん氏が登壇した。

同作は父の行方を知らない刺しゅう作家でアラフォー彼氏なしの主人公・牧田佐知(中谷)、ダメ男に甘い上野多恵美(吉岡里帆)、保険会社に勤める毒舌な谷山雪乃(永作博美)、気ままな性格の佐知の母・牧田鶴代(宮本信子)の4人が、ひとつ屋根の下で暮らす些細な日常と次々起こる事件を団結して乗り切る様子を描くホームドラマ。試写会では爆笑のあとに鼻をすする音が聞こえ、その後また笑い転げるという、笑いあり涙ありの本作を楽しんでいる様子がうかがえた。

中谷は「大人のためのファンタジーといいますか、大人のための童話のような寓話のような。それでいてとてもリアリスティックな…。長い老後を1人で過ごさざるを得ない方々が多いのではないかなと思いますし、私自身ももう1人で死んでいく覚悟っていうのを…今も準備しているんですけれども(笑)、1人で死ぬ覚悟をしていた頃にいただいた作品です」と述べた。そして、「老後どうやって暮らすのかなって…何人か一緒に暮らしてもいいかなっていう友人もおりまして。つかず離れずのけんかもできるし、かといって干渉もしすぎない友人がいるので、その友人と共に暮らしてもいいかなって、そんなことも考えていた折にいただいたシェアハウス話でしたので、とても楽しく演じさせていただきました」と自身の環境と通じるところがあったことを明かす。

また、「共演者の方々に恵まれまして、宮本信子さんが素晴らしいコメディアンであることは周知の事実であるかと思うんですけど、さらに永作(博美)さんが秀逸でしたね!」と今回の共演者への賛辞を送ると、三浦氏も「皆さんすごくおかしかった…っていうとアレですけど、田中泯さんもああいう田中泯さんを初めて拝見したから、最高でしたね! 高倉健さんコスのおかしな人みたいな(笑)、もう爆笑しましたね」と出演者への印象を語った。さらに中谷は「(吉岡)里帆ちゃんもすてきでしたね。私たち平均年齢いくつだったんだろう…50歳ぐらいだったんですかね。その中で里帆ちゃんが平均年齢を下げてくれて」と冗談交じりに言うと、三浦氏は「あのダメ男にいっちゃう気持ちもすごい分かりつつ(笑)、ちょっとスキがあるっていうんですか。その感じがすごく吉岡さんお上手だったし。あとやっぱり、本当に好きだったってことを鶴代さんに言うところとか、本当泣いちゃいましたね」と述べ、イメージ通りとなった作品にすっかり満足していたようだ。

そして、会場から寄せられた「もしこのドラマのように同居するなら譲れないルールはありますか?」という2人への質問に対して、三浦が「女の人何人かとの同居とかだったらないかもしれないけど…『便座を下ろさない』。許せない! あと水回りの掃除をやってほしい。気づいた者が率先して…私、ほかは全然汚くていいんですけど、水回りだけはちょっと嫌なんですよね」と答えると、女性客からは「あるある!」という同意の空気が。中谷も「便座の話は激しく同感します。結婚する男性の条件が、それが第一だったので。便座をちゃんと下ろす男性…あわよくばちゃんとふたを閉めるというのが条件だったので、まさしくしをんさんの言葉に共感します」と三浦氏のルールを支持した。さらに「あと私は、空想タイムがとても必要なんです。1人でいる時間というのが必要なので、同居してあまり距離が近すぎると疲れてしまう。そもそも1人の方が気が楽なタイプなので、同居するのは本当にそっとしておいてくれるっていうことが第一条件ですかねえ」とのこだわりを明かした。

© 株式会社東京ニュース通信社