ラジオ第1「東京03の好きにさせるかッ!」中川家礼二が思わず「地獄」とつぶやいた番組とは?

ラジオ第1「東京03の好きにさせるかッ!」中川家礼二が思わず「地獄」とつぶやいた番組とは?

実力派お笑いトリオ・東京03(飯塚悟志、豊本明長、角田晃広)が、ゲストとともにラジオコントを行う「東京03の好きにさせるかッ!」(NHKラジオ第1)。ゲストは、中川家の礼二さん。6月27日の放送では兄の剛さんが登場し、「緊張する」とおっしゃっていましたが、礼二さんはどうだったのでしょうか? 収録後に礼二さん、東京03の3人からお話を伺いました!

──東京03の皆さんとの収録を終えていかがでしたか?

礼二「東京03と一緒にコントをやるのは初めてなんで、緊張しました」

──剛さんもおっしゃっていましたが、台本があるということで緊張するんでしょうか?

礼二「意外とそういう当たり前のことで緊張したりするんです。僕らが台本を作らへんのは、緊張するから作らんようになったかもしれないですね」

一同「あー、なるほど」

礼二「たまにドラマで台本を見るだけで緊張したりとかはありますね。ほんまに僕らのネタは一枚の紙に自分にしか分からへんような字でネタの順番を書いてるだけなんで。だから、きちんとした(東京)03のこういうスタイルの中でやるというのは緊張しました」

──礼二さんは東京03の皆さんがお好きということですが、初めて一緒にやって手応えはいかがでしたか?

礼二「楽しかったです。ネタ番組で一緒になったら、03のネタは絶対見ますからね」

飯塚&豊本&角田「うれしいですね~」

礼二「たまに3分、4分のネタ番組があるじゃないですか。そういう時に『どう仕上げてんのやろ?』って」

一同「あははは(笑)」

飯塚「どういう見方ですか!」

礼二「そういう見方もしてる。まとめてるやんって」

飯塚「無理矢理まとめていますけどね」

──また今回は、ゾフィーの上田航平さんが書かれたコントですが、いかがでしたか?

礼二「あ、そうなんや、すごいな。(コントを)やっている人間が書いてるから、違和感がなかったんかな? 大体、作家さんが書いているやつって1回か2回、『ん?』ってなるもん。それがなかったわ」

──上田さんが書かれたコント「ごますり契約」で礼二さんは関西弁の社長の役でしたが、思い浮かべる社長像などがあるんでしょうか?

礼二「はい。中小企業の社長を思い浮かべながらやっています。そういうおじさんたちは大阪で何百人と見てきているから、いろんな社長が降りてきます。引き出しも古いんですけどね」

──東京03の皆さんは礼二さんのように憑依型で演じることはありますか?

飯塚「僕はないです。角田さんはあります?」

角田「いや、自分なりにやるだけで、元の情報がないので…降ろせないというか、降ろす場所がないというか…」

一同「あははは(笑)」

角田「憑依している感じの雰囲気は好きなんですよ。そうありたいなと」

飯塚「憑依芸に憧れはあるよね」

角田「うん。憑依していないのに憑依しています、っていうのがやりたい」

礼二「どんなキャラクターが一番やりやすいの?」

角田「ちょっと怒っているくらいの感じですね」

礼二「あるんですよね、やりやすいキャラが」

──一方、豊本さんは礼二さんが演じる社長の元で働いているおとぼけ秘書みたいな感じでしたが…。

飯塚&豊本「おとぼけ秘書(笑)」

豊本「4コマ漫画みたいですね。おとぼけ秘書を憑依させようと思ってやったんですけどね、いかんせん、おとぼけですからね(笑)」

礼二「東京03は、ほんまにすごいですよ。芝居っぽいけど、芝居ではないんですよね。これがどこかの笑いをかじったような劇団がやると、まったく違うものになるんでね」

──自然な感じがとてもいいと…。

礼二「それが究極やと思うんですよ。どうやって自然に入るかを考えますもんね」

飯塚「ありがとうございます」

──また、契約を取りに来た角田さんと社長の礼二さんがゴマをすり合って「いやいや」とお互いに謙遜するシーンが初めてとは思えないくらい息が合っていましたが…。

礼二「たぶん、お互いにあんな大きい声を出すのが好きなんちゃいますかね?」

一同「あははは(笑)」

角田「そうですね。確かに好きですね」

礼二「落ち着いていないように見えて、あれで落ち着けるんですよ。非常に好きな感じかなと」

角田「そうですね」

──「いやいや」と謙遜し合っている時に目を合わせてアイコンタクトを取るとかは…?

礼二「いやいや、僕、必死なんで、(角田さんの)表情を見ながら演じる余裕はないですよ」

角田「今回は礼二さんということで緊張しました。礼二さんとやり合う役じゃないですか。礼二さんがガンガン変えてこられた場合、対応できるかなと思って(笑)」

礼二「ほんまにお客さんがおってやるんやったら、変えてたと思う」

角田「そうですよね、絶対ね。ラジオでお客さんもいないから、その辺は正直安心しましたね(笑)」

飯塚「でも、1回目と2回目でちょっとスイッチ違ったよね」

角田「違いましたね」

礼二「あんなにいきなりやると思わへんかったもん。あの緊張感も楽しかったけどね」

飯塚「それは申し訳ないです(笑)」

──フリートークの中でゴマをするのが苦手というお話をされていましたが、今回はものすごくゴマをする役です。それを台本でご覧になった時はいかがでしたか?

礼二「はたから見ていると、こんなやついたら面白いなと思いますね。突き抜けているから、いいかなと。でも、目の前におったら嫌ですね。居酒屋で横のテーブルで言っていたら面白くてしょうがない。ちらっと見て、クッと笑いますね」

──さらに、フリートークでは昔のお話もされていました。中でも印象的だったことは?

飯塚「『すんげー! Best10』(1995~97年/朝日放送)の話を聞きたかったんですよ。お笑いコンビが披露したネタがランキングされるんだけど、ビデオを取り寄せて見ていた時期があって…。『これ、毎週やっているとしたら地獄だろうな』と思って見ていたんで、やっぱり大変だったんですね」

礼二「(ぽつりと)…地獄」

一同「あははは(笑)」

飯塚「本当、本数も半端ないし…」

礼二「制作費がないから、テーブルを用意してくれない。積み木みたいなセットをテーブルにして。ないものから考えていかんと…これが一番つらいんですよね。セットをこれにしてとかあれにしてなんて言えないんですよ」

飯塚「すごく貴重なお話をいっぱい聞けました。やっぱり、芸人同士はギスギスしていたんですって(笑)」

角田「終わった後の居酒屋でのやりとりとか…(笑)」

飯塚「ランキングが付くから、絶対ギスギスしますよね」

礼二「当時、実は裏で賞金もあったから…。1位になると支配人が出してくれる」

飯塚「なるほど! そんなこともあったんですね。面白い話がいっぱい聞けました」

──それでは、礼二さんが東京03の皆さんに聞いてみたいことはありますか?

礼二「上下関係。よしもとみたいに過剰にはなくていいと思うんですけど、ほどよい感じはうらやましいなと思います。だから最初、人力舎にもピリついていた時期があったっていうのは意外でした」

飯塚「ピリピリしていたのは、ほんとに最初の2、3年くらいですけどね」

礼二「ずっと平和な感じに見えてたよ」

飯塚

「ダウンタウンさんに憧れて入ってくるから、最初は相方と仲良くしないというのが当たり前だと思っていたんですよ。おぎやはぎが変えてくれたんです」

豊本

「一緒に仕事するのに、仲が悪いなんてダサいって(笑)」

礼二

「言われると『ハッ』となるよね」

飯塚

「恥ずかしくなりましたね」

──ほかにも、フリートークで東京03と中川家でコントをやりたいと言われていましたが、どういうことをやってみたいですか?

礼二「お任せしたいんですよ。そっちにお邪魔して、なんとか邪魔せず…」

豊本「あははは」

飯塚「こっちできっちり台本を用意したら、それは覚えてくださるんですか?」

礼二「がんばって、なんとか覚える」

一同「おー、すごい!」

──それを受けて今、何を想定されていますか?

飯塚「分かんないけど、オフィスがいいですね。やってみたいですね」

一同「あははは(笑)」

──憑依ではなく、等身大で演じる礼二さんを拝見したいです!

飯塚「そうですね。見たいですよね!」

礼二「難しいな~」

──ありがとうございました。コラボコントの実現、楽しみにしています!

コント「ごますり契約」では、契約を取りたい会社員役の角田さんと取り引き先の会社社長役を演じる礼二さんがお互いにゴマをすり合うところが見どころ。ほめ殺しも、ここまでくると見事です。またスタジオでは、「先輩へのごますり。後輩からのごますり」というテーマでフリートークが展開。ゴマをするのもすられるのも苦手という礼二さんが、ゴマをすられてイラッとした後輩芸人とは? また、礼二さんがインタビューで、『地獄』と言っていた「すんげー! Best10」の裏話や貴重なエピソードも満載です。

【番組情報】


「東京03の好きにさせるかッ!」
NHKラジオ第1
木曜 午後8:05~8:55
(9月26日放送/ゲスト:中川家 礼二)

NHK担当 K・H

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