ジェットスター、ニュージーランド国内地域間路線から撤退

ジェットスター航空は、ニュージーランドの地域間サービスを11月をもって終了すると発表した。

2015年12月より、オークランドとネルソン・ネイピア・ニュープリマス・パーマストンノース、ネルソンとウェリントンを結ぶ5路線を、最大で週130便運航していた。運航コストの上昇や需要低下により、損失の増加が続くことが見込まれるため、撤退を決めた。

ジェットスター航空のガレス・エヴァンス最高経営責任者(CEO)は、「低価格と競争をもたらした」として、これまでに130万人以上が利用し、顧客満足度が高いことなどを強調した。2018年の利用者の25%が50ニュージーランドドル、75%が100ニュージーランドドル未満でフライトができたという。影響を受ける従業員は約70人で、配置転換の協議を開始した。10月末までに処遇を決定する見通し。

今後も、オークランドやウェリントン、クライストチャーチ、ダニーデン、クイーンズタウン間のエアバスA320型機を使用した主要都市間路線は運航を継続する。ニュージーランド国内では最大週270便、タスマンやラロトンガ路線は最大週100便を運航する。

発表を受けて、ニュージーランド航空は、ジェットスター航空の予約客に対し、当初の予約と同日の同路線で、座席のみの運賃を片道50ニュージーランドドル以下で購入できるようにする。さらに、燃料価格が安定していることを条件に、少なくとも2020年末まで、ジェットスター航空が撤退する路線の最低運賃を引き上げないことを決めた。利用者への影響を鑑み、増便も視野に入れる。

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