レッズ・スアレスが今季49号 ナ・リーグ三塁手記録を更新

日本時間9月26日、本拠地グレートアメリカン・ボールパークで行われたブリュワーズ戦でエウヘニオ・スアレス(レッズ)が今季49号となるソロ本塁打を放ち、マイク・シュミットとエイドリアン・ベルトレイが持つナ・リーグの三塁手によるシーズン本塁打記録(48本)を更新した。なお、試合はブリュワーズが9対2でレッズを破った。

スアレスは、今季49号となる一発で殿堂入りの名三塁手と将来の殿堂入り三塁手を一気に抜き去った。キャリアをフィリーズで全うしたシュミットは1980年に、4球団を渡り歩いたベルトレイはドジャース時代の2004年にそれぞれ48本塁打を放ち、これがナ・リーグの三塁手によるシーズン最多本塁打記録となっていたが、スアレスはこれを更新。なお、ア・リーグではアレックス・ロドリゲスがヤンキース時代の2007年に三塁手として52本のアーチを放っており、これはメジャーリーグの三塁手記録となっている(この年のロドリゲスは指名打者として2本塁打を放ち、シーズン合計54本塁打)。

今季49本塁打を放っているスアレスは、すでに自己記録(2018年の34本)を大幅に更新しており、ナ・リーグの本塁打王争いでは51本塁打のピート・アロンゾ(メッツ)に次ぐ2位につけている。また、スアレスの49号ソロは、チーム全体として今季222本目のアーチとなり、2005年にマークしたシーズン球団記録に並んだ。さらに、スアレスの49本塁打は、1954年のテッド・クルズースキーと並ぶ球団歴代2位タイの数字である。ちなみに、レッズの球団記録は、1977年にジョージ・フォスターがマークした52本塁打となっている。

長い歴史を持つレッズだが、シーズン50本塁打以上は前述のフォスターによる1度だけである。レギュラーシーズンが残り4試合であることを考えると、フォスターの記録を上回るのは難しいかもしれないが、スアレスのシーズン50本塁打と球団記録への挑戦に注目したい。

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