村長室から

岐阜県東白川村 広報ひがししらかわ2019年(令和元年)9月号 No.102

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あんなに暑かった夏が、処暑を境に黄金色の稲穂の上をアキアカネが飛び交うようになり、秋の訪れを告げています。賑わった白川の鮎漁も8月25日に網漁解禁となり、ラストステージに入る時期となりました。私も一度だけ孫と一緒に竿を出しましたが、本格的な鮎釣りは今年も出来ずじまいになりそうです。

8月は村内各地で盆踊りや夏祭りが行われ、久しぶりに帰郷された方々と触れ合いの時を過ごしたご家族も多かったと思います。五加の夏祭りで地域のシニアクラブの皆様と「青い山脈」と「ふるさと」を合唱しました。この誰もがご存知の「ふるさと」の歌詞カードをしみじみと読み返してみますと、故郷を離れた人がふるさとの山や川、友達、父母を偲び、志を果たしていつの日にか故郷へ帰りたいという望郷の歌です。田舎に住んでいる私たちが歌うならば、松村和子さんの「帰ってこいよ」ですかね?(もちろん曲名だけのことですが)東白川村夏祭りの会場でも感じましたが、本当に大勢の本村出身の若い人たちを見かけることができました。それぞれ家庭を築き頑張っておられる姿を想像し、故郷を忘れずに帰省してくれる姿に喜びを感じながらも、こうした人たちと村をつなぐ絆をどうやって太くしていけばよいのか考える機会となりました。東京、中京、岐阜花の木会という三つの村人会を組織していただき、役員や会員の皆様にいつも物心両面で応援いただいていますことに「感謝」の他に言葉が見つかりませんが、この三つの村人会も会員減少と高齢化が課題となっています。人口が減少する中で、移住定住促進対策と合わせて、こうした村出身者の皆様との新たな絆づくりが必要です。

村出身の皆様にしっかりと村の情報をお伝えすることや、イベントなど帰郷していただく機会を新たに作り出すこと、地元の業者と協力して同窓会を地元で開いていただく工夫をするなど、こうした交流をもっと盛んにして関係人口を増やし、村の応援団を強化することが、故郷を守ることにつながると信じています。

令和元年9月

東白川村長
今井俊郎