初のCS本拠地開催 筒香「ファン心強い」今永「バックに声援」

2年ぶりのCSへ意気込みを語る今永=横須賀市夏島町の2軍施設

 22年ぶりの2位、さらには球団史上初のクライマックスシリーズ(CS)の本拠地開催を決めたベイスターズ。今季のチームを支えた投打の主軸は、ハマスタでの熱戦に早くも胸を躍らせる。今季43勝26敗1分と圧倒的な「地の利」を生かし、リーグ王者巨人への挑戦権をつかみ取りたい。

◆地の利で躍進を

 19日の広島戦で死球を受け、右手小指の打撲で出場選手登録を抹消された筒香は25日、横須賀市の2軍施設内のグラウンドで1時間ほど軽めに体を動かした。チームが2位を決め、「ホームで試合ができる。これほどうれしいことはない。ベイスターズファンが球場の大半に入ってくれるのは心強い。CSに万全で行けるようにしたい」と力を込める。

 13勝のエース今永は2年前のCSを思い返していた。「レギュラーシーズンと違って独特な雰囲気になる。マツダスタジアムで自分の力を出せない空気になることがあった。今年はバックにファンの声援があると思って野球をやりたい」

 当然疲労はあるが、「シーズンが終わって1週間ほど空く。もう一回体をリセットさせたい」と再び投手陣を引っ張る覚悟だ。

 新人上茶谷は8月以降はわずか1勝にとどまるものの、21日の巨人戦で七回途中1失点と完全復調。「すっきりした部分はある。短期決戦なので今ある力を出し切って少しでも長いイニングを投げたい」と自信を取り戻した様子だ。ハマスタは6勝1敗。初の大舞台でも臆せず、躍進の道を切り開く。

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