レギュラーシーズン残り4日 ポストシーズン争いの行方は?

2019年のメジャーリーグのレギュラーシーズンも残すところあと4日となった。すでに6地区のうち5地区で優勝チームが決定し、3球団がワイルドカードを争っているア・リーグに対して、中部地区の優勝が決まっていないナ・リーグではポストシーズンに駒を進める5球団が確定。このように、ポストシーズン争いも佳境を迎えている。ここでは、両リーグのポストシーズン争いの状況を簡単に確認してみよう。

まず、ア・リーグでは、東部地区のヤンキース、中部地区のツインズ、西部地区のアストロズの優勝がすでに決定。アスレチックス、レイズ、インディアンスの3球団による熾烈なワイルドカード争いが続いている。現時点ではアスレチックスがレイズに0.5ゲーム差をつけて首位に立ち、インディアンスは2位レイズを1.5ゲーム差で追っている。首位アスレチックス(対マリナーズ4試合)と2位レイズ(対ブルージェイズ3試合)が下位球団との対戦を残す一方、3位インディアンスはホワイトソックス3連戦の最終戦を戦ったあと、ナショナルズとの3連戦が控えており、追う立場であるにもかかわらず日程的には最も不利な状況。このままアスレチックスとレイズが逃げ切り、ワイルドカードを手にするのではないだろうか。

一方、ナ・リーグでは、ポストシーズン進出の5球団が確定したものの、中部地区の優勝が決まっていない。首位カージナルスを2位ブリュワーズが1.5ゲーム差で追っており、直近19試合で17勝2敗というブリュワーズの勢いを考えると、逆転の可能性は十分にある。カージナルスがカブス3連戦を残しているのに対して、ブリュワーズはレッズ戦が1試合、ロッキーズ戦が3試合と下位球団との戦いが続き、日程的にもブリュワーズの逆転優勝を後押しする。また、ワイルドカード争いでも首位ナショナルズと2位ブリュワーズの差はわずか1ゲームとなっており、ワイルドカード・ゲームのホーム・アドバンテージの行方も最後まで目の離せない状況だ。

また、ポストシーズンでのホーム・アドバンテージを左右するメジャー最高勝率をめぐる争いでは、104勝54敗のアストロズが一歩リード。2位ドジャースに2ゲーム差、3位ヤンキースに2.5ゲーム差をつけており、早ければ明日にもメジャー最高勝率の座が確定する。

ア・リーグのワイルドカード2位に2球団が並んだ場合やナ・リーグ中部地区が同率首位になった場合など、レギュラーシーズンの163試合目が行われる可能性もあり、ファンにとっては最後の最後までレギュラーシーズンの戦いを楽しむことができる展開となっている。最後に笑うのは、いったいどのチームだろうか。

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