摩擦の実験、こすって浮いたよ 砺波の幼稚園で県立大科学実験教室

静電気を帯びたパイプでビニールひもを浮かせて喜ぶ園児や学生=中野幼稚園

 県立大の学生や大学院生による科学実験教室が26日、砺波市中野幼稚園で行われ、園児が摩擦や静電気の原理を応用した3種類の実験を体験し、科学の面白さに触れた。

 県立大が地域貢献し学生の教育にもつなげるプログラムとして行った。山下達希さん(23)ら大学院生3人と学生3人が訪れ、園は年長児8人と保護者らが参加した。

 学生は、塩ビパイプと短冊状のビニールひもをそれぞれ強くこすって静電気を帯びさせて近づけ、ひもが宙に浮く実験を披露した。園児らも体験し、成功すると「浮いた」と大喜びした。

 だるま落としは各段の接触面をアクリル製や段ボール製にして、素材によって滑り方が違うことを学んだ。2冊の本を1ページずつ挟み合わせ、両側から綱引きのように引っ張っても摩擦の力で離れにくくなる実験もした。

 参加した宮島悠ちゃん(5)は「だるま落としを引っ張ったのが楽しかった」と感想を話した。

だるま落としを体験する園児=中野幼稚園
2冊の本を互いに1ページずつ挟み合わせ、ひもを引いて離す実験をする園児=中野幼稚園
園児の前で実験を披露する学生(左)=中野幼稚園

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