2019年9月29日は世界ハートの日:「すべての鼓動を大切に」として世界心臓連合(WHF) が心臓の健康における平等を呼びかけ

2019年9月29日は世界ハートの日:「すべての鼓動を大切に」としてWHFが心臓の健康における平等を呼びかけ

AsiaNet 80698

2019年9月29日は世界ハートの日:「すべての鼓動を大切に」として世界心臓連合(WHF) が心臓の健康における平等を呼びかけ

【ジュネーブ、2019年9月27日、PRNewswire】

・今年、WHFは世界の何百万人もの人に対して、自分、家族、そして友達の心臓の健康を守り大切にすると宣言し、その宣言に従った行動をすることで心臓のヒーローになろうと呼び掛けています。

・心臓病 (CVD)は世界最大の死因で、毎年1790万人の命を奪っています。これに比較してイエイズ、マラリアと結核を合わせても、死者数は300万人にしか上りません。[(WHO)]

全ての心臓が平等とは言えない現実

世界ハートの日は心臓病について啓発する大きな機会ですが、 今年は心臓の健康に不平等があることに焦点が当てられます。一番の問題は、心臓病に必要不可欠な薬が誰でも手に入れられるわけではないことです。世界の人口の約3分の1に当たる20億人の人々が、必要な薬を使うことができない環境にあります。その大多数が支援の行き届いていない国、地域、そして都市の中の隔離された場所に住んでいます。1

所得層に関わらず、心臓病の発生率や医療へのアクセスの困難さが、教育や健康知識などの健康に関連した社会経済的要素と結びついている事実が次第に明らかになってきています。2

WHF会長を務めるカレン・スリワ教授は、以下のように述べています。
「私の母国南アフリカ共和国でも、世界の他の多くの地域と同じように、一部の人々が裕福で素晴らしい教育と医療を受けることができる一方、大多数の人々は十分な教育が受けられず、絶対的または相対的貧困の中で暮らしています。世界のどこであっても、健康や貧困といった社会経済的な要素が心臓病発生の傾向とその防止に大きな影響を及ぼすことは共通しています。貧困層で疾病が起こりやすいだけでなく、さらに診断の遅れや、疾病管理の様々な手法に対するアクセスが限られていることで病気が深刻化するのです。WHFがこうした課題に対する人々の意識を高め、全ての人に心臓を労わるライフスタイルについて知ってもらおうとする上で、的を絞った啓発活動と共に、世界ハートの日というイベントは重要な役割を果たすことになります。」

私の心臓、あなたの心臓

世界ハートの日は、心臓病患者の増加に立ち向かい、心臓の健康における平等を願って制定されました。9月29日には、世界中の人々が心臓病に立ち向かうため団結して、各自のキャンペーンポスターを作りシェアしたり、啓発活動を行ったり、ソーシャルメディアでメッセージやキャンペーンビデオを拡散したり、地域の心臓関連の基金のために資金を募ったり、各地の有名なランドマーク、建物や記念碑などをライトアップするという企画が実施されます。

今年の世界ハートの日に参加して心臓の健康を守りたい、と思われる方は、worldheartday.org (https://www.world-heart-federation.org/)から自分のポスターを作ってシェアしたり、#WorldHeartDay を使って宣言したり、またはご自分の投稿にwww.facebook.com/worldheartfederation (https://www.facebook.com/worldheartfederation)をタグ付けしてください。

参考文献

1. ベロニカ・ワーツ他「世界共通の医療を提供するために必要な医薬品」『ランセット』、ランセット・コミッション、2017年、422頁

2. マヤガー・カンジとウェイン・ミティック、「健康識字率」第7回健康促進世界会議で議論のために提出されたワーキングペーパー『健康と発展の促進:実施におけるギャップを埋める』、ケニア・ナイロビ、2019年10月20日

写真 - https://mma.prnewswire.com/media/999025/World_Heart_Federation.jpg
写真 - https://mma.prnewswire.com/media/999023/World_Heart_Federation.jpg
ロゴ - https://mma.prnewswire.com/media/999019/World_Heart_Federation_Logo.jpg

(日本語リリース:クライアント提供)