横浜M・DF高野、7カ月ぶり復帰へ 右膝重傷癒え

横浜M・DF高野遼

 右膝の大けがで長期離脱していたJ1横浜F・マリノスのDF高野遼が28日のリーグ第27節・ベガルタ仙台戦(午後7時・ユアテックスタジアム仙台)で約7カ月ぶりに先発出場する可能性が出てきた。「(先発か控えかは)あまり深く考えず、できることをやるだけ。自分が入ることでチームを勢いづけたい」と、リーグ戦3連勝中のマリノスをさらに加速させるつもりだ。

 大和市出身でユース育ちの高野は、大卒プロ3年目の今季開幕戦から2試合連続でスタメン出場。スピード豊かな左サイドバックとして活躍を期待されたが、直後の3月上旬に右膝前十字靱帯を痛めて全治8カ月の重傷を負った。

 つかんだばかりのレギュラーポジションを手放す形となったが、「目の前のリハビリを毎日、全力でやってきたし、変に遠くは見ていなかった。自分のできることをコツコツとやってきた中で、やっとここまで来たのかなと思う」と着実に復帰へのステップを踏んできた。

 9月25日の天皇杯全日本選手権4回戦で復帰後初のベンチ入り。出場機会はなかったが、「やっぱりテンションは上がりますね。ああいう(1―4の)展開だったし、ちょっとでもチームの力になりたいと思っていた。その中で沸々とモチベーションが上がってきた」と語る。

 今節は同じポジションを争うタイ代表DFティーラトンが累積警告で出場停止。遠征メンバー入りした高野がいきなりスタメン起用される可能性もある。「体力的な部分は正直やってみないと分からないけれど、プレーに関しては落ち着いてやれば特に問題ないのかなと。あとは久々なんで公式戦の雰囲気に変にのまれないように、しっかり気を引き締めて最初からやっていけばいいと思います」と、あくまで自然体で復帰戦に臨む。

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