横浜市中区の山下公園前の横浜港で27日、水上バス「シーバス3号」が海底から引き揚げられた。台風15号が首都圏を襲った9日未明、高波を受けて沈没していた。
運航するポートサービス(同区)によると、台風通過時、山下公園の乗船場ではシーバス2隻が係留されていた。3号は高波を受けて後部デッキから浸水。船員が対処したものの浸水量が多く沈没した。大型の起重機船で慎重に引き揚げたが、損傷がひどく廃船になるという。
シーバス3号と並んで係留していた「シーバス5号」は係留索が切れて漂流。船体が激しく損傷し、修理に1カ月ほどかかるという。
シーバスは残る2隻で山下公園を除いて運航中で、10月1日から通常のコースを巡る。11月には3隻態勢になる見通しで、同社は「極力、お客さまの利便性を損なわないようにしたい」としている。