電線ショート 長崎県内で数百件 台風17号影響 九電が注意呼び掛け

 26日夜、長崎市内で電線がショートする電気事故が相次いだ。九州電力長崎支社によると、22日夕方から長崎県に最接近した台風17号により、暴風で巻き上げられた海水の塩分や大気中の小さなごみが電線に付着し雨が降ったことが主な原因とみられる。同社には27日までに、電線のショートに関する連絡が県内各地から数百件寄せられている。
 同社によると、台風の暴風に伴う飛来物などにより電線を包んでいるビニールなどが損傷。損傷部分に海水に含まれる塩分や大気中の微小なごみが堆積し、霧雨などの水分を含んだ気象条件が重なった場合に電線がショートし、火花が発生する場合が多いという。
 市中央消防署によると、長崎市内では26日夜、電線のショート9件で出動した。出動時間帯は同日午後9時半~11時ごろに集中していた。いずれも火災にはつながっていない。
 順次、復旧作業に当たっており、同社は「電線から火花や煙が出ているのを確認したら決して近づかずに、最寄りの九州電力に連絡してほしい」と注意を呼び掛けている。

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