小川原湖のシラウオ1万匹、隅田川に放流/ネットで資金募り12月/「五輪までに魚影復活を」

©株式会社東奥日報社

グラスの中で生き生きと泳ぐシラウオ(蛯名正直さん提供)

 青森県東北町のNPO法人「小川原湖しらうお研究会」(蛯名正直理事長)が、東京都の隅田川に小川原湖産のシラウオを放流する計画を進めている。約1万匹を運び、12月1日に放す大掛かりな構想で、今月26日からクラウドファンディング(CF)による資金募集を始めた。蛯名代表は「隅田川の名物だったシラウオが泳ぐ姿を、都民に見てほしい」と話している。

 隅田川のシラウオは、江戸時代には徳川家に献上されるなど、東京の代表的な食材の一つだったが、水質の悪化などで昭和20年代以降は姿を消している。

 東北町内で飲食店「えび蔵」を営み、シラウオを活魚で提供するサービスを行っている蛯名さんは、生きたシラウオの長距離輸送方法についても早くから確立している。このことを知った都内の市民団体「隅田川市民交流委員会」の要請に応じ、2012年には小川原湖産のシラウオ約50匹を隅田川に放流している。

 今回は「来年の東京五輪までに、隅田川に魚影が見えるようにしたい」と思いから、大規模な輸送を計画。NPOの資金だけでは限界があることから、CFで資金調達をすることにした。NPOの会員が手分けして新幹線でシラウオを運ぶことを計画。放流場所は浅草に近い吾妻橋周辺になるという。

 「CFが目標額に達しなくても12月1日には放流を行う」と話す蛯名さんは、「魚が生き残るかどうかは別にして、隅田川の環境問題について考えてもらう契機にしたい-という思いもある。また、シラウオが小川原湖の名産であることも多くの人に知らせたい」と張り切っている。

 CFに関する問い合わせは、蛯名さん(電話090-1495-8373)へ。