温水洗浄便座があった! 富山地鉄全駅探訪18【50代から始めた鉄道趣味】109

※2019年7月撮影

新宮川駅から2.0kmで中加積駅。トップ画像は踏切から撮っていますが相対式ホーム2面2線の列車交換可能な駅です。左手前の駐輪場(60台)には自転車がいっぱい。駐車場はありません。

新宮川駅と同じ1913年(大正2年)に開業という古い駅ですが、流石に駅舎は100年以上経っている様には見えません。せいぜい経っていても築50年という辺りでしょうか。電話ボックスは越中三郷駅以来です。

※2019年7月撮影

駅舎内もキレイです。床の水は掃除の跡でしょうか。右側の扉が駅舎正面になります。改札口があります。その左、かつては出札窓口だった様です。時計は10時45分を指しています。

※2019年7月撮影

改札口を出ると構内踏切、奥が電鉄富山駅・上市駅方面になります。左が上りホーム、右は宇奈月温泉方面下りホームです。手前でホームがかなり湾曲しています。映画”RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ”では退職前の最後の運転をする主人公に桜をバックに米倉斉加年さんが手を振っているシーンがこの上りホームですね。

※2019年7月撮影

上りホームに上がりました。駅名標と上屋は先の方にあります。

※2019年7月撮影

駅名標と小さな上屋。奥は電鉄富山駅・上市駅方面。既述の様に、1913年(大正2年)立山軽便鉄道滑川駅〜五百石駅間開通時に堀江駅という名称で開業しました。古い駅です。当初は特殊狭軌(762mm)で蒸気機関車が牽引しました。1917年(大正6年)立山軽便鉄道は立山鉄道に改称。1921年(大正10年)に駅名が中加積駅になります。

1931年(昭和6年)富山電気鉄道が立山鉄道を合併。この駅を含む西滑川駅〜新宮川駅間が1067mmに改軌、電化されました。戦時下の統合で富山地方鉄道に合併されています。

駅所在地は堀江(初代の駅名)です。加積郷(魚津・滑川平野の旧称)から付けられた駅名と思われます。1889年(明治22年)には加積村がありましたが、1952年(昭和37年)に魚津市に編入され、地図で周辺を調べても加積という地名は現存していません。この後、何駅か先にも加積の付く駅名が出てきます。やはり広い範囲の呼び名だった加積郷からの駅名でしょう。

※2019年7月撮影

反対の宇奈月温泉駅方面、レンズのためにいささか強調されて見えますが駅に入ってホームのここまで距離があります。

※2019年7月撮影

下りホームの駅名標。少し駅出入口寄りかな。

※2019年7月撮影

駅舎の方に戻ります。構内踏切の向こうにトップ画像を撮った踏切があります。周辺には農地の間に住宅がすこしずつまとまって建てられています。駅の平均乗降人員も2016年(平成28年)で241人/日。(富山市統計年鑑)

※2019年7月撮影

下りホームから駅舎を撮りました。窓の構成が面白いですね。

※2019年7月撮影

駅の横にある新しいトイレ。公衆トイレです。右の多目的トイレには最新式の温水洗浄便座が設置されていました。

※2019年7月撮影

富山地方鉄道の駅を回っている間、主にコンビニで用を足していました。この駅は良いですね。

(写真・記事/住田至朗)

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