9月28日に、岡山国際サーキットで開幕した全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦。この大会では特別規則書としてタイヤ交換義務を『先頭車両が10周回目、第1セーフティカーラインを交差した時点から、先頭車両が最終周回に入るまでに完了していなければならない』という内容が出されたが、シリーズを運営する日本レースプロモーションが、この規則実施について説明した。
このレースのタイヤ交換義務については、『先頭車両が10周回目、第1セーフティカーラインを交差した時点から、先頭車両が最終周回に入るまでに完了していなければならない』とする特別規則書が発行されている。
これについては、スーパーGTにおけるセーフティカー中のピットイン禁止のような措置ではなく、スタートから10周の間はピットインは可能ではあるものの、この間のピットインは、タイヤ交換義務づけの回数にはカウントされず、10周〜68周の間に再度ピットインを行わなければならないということだ。今までのようにスタート直後にピットインし、タイヤ交換義務を消化する作戦はできなくなる。
この特別規則書の施行について、日本レースプロモーションの上野禎久取締役は、28日にメディア向けに行われたサタデーミーティングのなかで「ソフトタイヤでの燃費走行が行われたりする状況やチームからの要望もあり、スーパーフォーミュラらしいハイスピードのバトルをみせたいという希望があった」と理由を語った。
チームやエンジニア等を交えて協議されたた対応策としては、レース距離を減らしたり、燃料タンク容量を減らしたりといった対応策も考えられたというが、10周というウインドウをなくすことで、より戦略の幅が広がるだろうという結論に至ったという。
「また新たな見どころがお客様に提供できるのではないかと思います」と上野取締役。
この特別規則については、最終戦の鈴鹿でも同様の方向が検討されているというが、来季以降については、「今の検討を継続して、来季のスタートに間に合わせる方向にしていきたいが、現段階でアナウンスできる内容はない」としている。