中部地区の上位2球団がともに敗戦 カージナルスはマジック2に

メジャーリーグ全6地区のなかで唯一まだ優勝が決まっていないナ・リーグ中部地区。地区優勝へのマジックナンバーを「3」としているカージナルスは本拠地ブッシュ・スタジアムでカブス、それを1ゲーム差で追う2位ブリュワーズは敵地クアーズ・フィールドでロッキーズと対戦したが、ともに敗れ、両チーム間の1ゲーム差は変わらなかった。ただし、ブリュワーズの敗戦によりカージナルスのマジックが1つ減って「2」に。明日カージナルスがカブスに勝利し、ブリュワーズがロッキーズに敗れれば、カージナルスの地区優勝が決定する。

【ブリュワーズ7-11ロッキーズ】@クアーズ・フィールド

7連勝中と勢いに乗るブリュワーズは、敵地クアーズ・フィールドでロッキーズと対戦。初回にライアン・ブラウンのタイムリー内野安打で幸先よく先制し、同点に追い付かれた直後の4回表にはロレンゾ・ケインの11号ソロで勝ち越しに成功した。しかし、6回裏にチャーリー・ブラックモンの32号ソロで同点に追い付かれると、ダニエル・マーフィーに勝ち越しタイムリーを許し、押し出しで4点目を献上したあと、代打のライメル・タピアにトドメの9号グランドスラムを浴び、6点のビハインド。その後、ライアン・マクマーンの24号2ランなどでさらにリードを広げられ、8回表に2点、9回表に3点を返して意地を見せたものの、7対11で痛恨の敗戦を喫した。この結果、首位カージナルスのマジックは「2」に。現在2位のワイルドカード争いでも、首位ナショナルズとのゲーム差が2に拡大した。

【カブス8-2カージナルス】@ブッシュ・スタジアム

4年ぶりの地区優勝に向けてマジックナンバーを「3」としているカージナルスは、本拠地ブッシュ・スタジアムで宿敵・カブスと対戦。前回対戦時には敵地リグリー・フィールドでの4連戦をスイープしており、カブスが泥沼の9連敗中ということもあって、カージナルスの勝利が有力視されていた。実際、カージナルスは4回裏にマット・カーペンターの14号ソロで先制し、先発のダコタ・ハドソンが10個の三振を奪う力投で5回無失点。しかし、6回表に2番手のジオバニー・ガジェゴスがイアン・ハップに同点の9号ソロを献上すると、7回表にはリリーフ陣が崩壊し、ロベル・ガルシアの5号3ランなどで大量7失点。7回裏にヤディアー・モリーナのタイムリーで1点を返したものの、2対8で敗れた。ブリュワーズの敗戦により単独首位はキープしたが、ここにきて手痛い3連敗。地区優勝に向けて足踏みが続いている。

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