全日本F3選手権第19戦は9月28日、岡山県の岡山国際サーキットで18周の決勝レースが行われ、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)がポール・トゥ・ウインを飾った。2位はサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)、3位は阪口晴南(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)という結果となった。
28日の8時35分から行われた公式予選では、宮田がコースレコードと1000分の1秒まで同タイムを記録してポールポジションを獲得。約0.3秒差でサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が続いた。手の怪我で前戦もてぎ大会を欠場していたシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)が3番手タイムを記録したものの、予選中のピットレーン速度違反によりグリッド降格。これで、第3大会に続きスポット参戦となる阪口晴南(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が3番手、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)が4番手グリッドに並んだ。
事前には雨の予報も出ていた岡山国際サーキット。予選後にわずかに雨粒が落ちたものの、天候は回復し青空も出るなか、13時25分に第19戦のスタートが切られた。フロントロウの2台はそろって抜群の反応をみせ、1コーナーからサイド・バイ・サイドのシーンもみせながら、オープニングラップは激しい首位争いとなった。
しかし、接近戦を抑えきった宮田は2周目に1分22秒台にタイムを入れ、フェネストラズとの差を1秒以上に広げる。3周目には1コーナーでハーフスピンを喫したものの、このギャップに助けられ首位をキープ。以降は、毎周フェネストラズよりも速いラップタイムで周回し、その差をぐんぐんと広げていった。中盤にはフェネストラズと3番手を走る阪口との差も1秒以上に開き、上位3台は単独走行となっていった。
その後方では、予選での違反でグリッド最後尾からスタートしていたミレッシが、オープニングラップで5つポジションを上げて8番手に浮上。7番手の河野駿佑(RS FINE K&N F318)との差も1秒以内につけると、テール・トゥ・ノーズの戦いに。6周目のヘアピンコーナーで河野をかわして7番手につけ、6番手を走るチームメイトの片山義章(YTB by Carlin)にも迫っていった。
レース後半は順位の変動がなく、宮田が2番手以降を引き離してチェッカー。ファステストラップも記録し、終わってみれば、フェネストラズに7秒の差をつけて今季7勝目をフルマークで飾った。フェネストラズは優勝は逃したものの、第12戦から8戦連続で表彰台を獲得。3位には阪口が入った。
ポイント獲得を目指したミレッシは、一時0.7秒差まで片山に食らいつくも、逆転には至らず片山が6位でポイント獲得となった。マスタークラスはDRAGON(TEAM DRAGON F3)が10勝目を挙げた。
全日本F3選手権第19戦 岡山国際サーキット決勝レース結果
Pos. No. MC Driver Car Name Car Laps Grid
1 36
宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 18 1
2 11
サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark F3 F314/スピース 18 2
3 37
阪口晴南 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 18 4
4 12
大津弘樹 ThreeBond F318 F318/スリーボンド東名 18 8
5 2
大湯都史樹 TODA FIGHTEX F319/トダ 18 7
6 8
片山義章 YTB by Carlin F315/スピース 18 6
7 7
シャルル・ミレッシ YTB by Carlin F317/スピース 18 3
8 35
河野駿佑 RS FINE K&N F318 F318/HWA 18 10
9 51
アメヤ・ベイディアナサン B-Max Racing with motopark F3 F315/スピース 18 9
10 13
三浦愛 ThreeBond F314 F318/スリーボンド東名 18 11
11 30 M DRAGON TEAM DRAGON F3 F314/スピース 18 12
12 50 M 畑享志 B-Max Racing with motopark F3 F316/スピース 18 13
R 65
エナム・アーメド B-Max Racing with motopark F3 F312/スピース 0 5
ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317) 1’22.694 5/18