秦野市文化会館の愛称決定 10月1日から

10月1日から「クアーズテック秦野カルチャーホール」となる秦野市文化会館 =同市平沢

 神奈川県秦野市平沢の市文化会館の名称が、10月1日から「クアーズテック秦野カルチャーホール」に変わる。市は同施設でネーミングライツ(命名権)を導入しており、市財産管理課によると、命名権の契約を結ぶのは市内で3カ所目。

 同課によると、命名権は市の歳入確保策の一つ。市民に親しまれる公共施設づくりを推進する目的として実施している。使用料は年間150万円で、契約は10月1日から5年間。大ホールと小ホールの前に看板を設置する。

 契約相手となったクアーズテック(東京都品川区)は、同市曽屋に国内唯一の研究所を併設した秦野事業所を持ち、シリコン部材や人工骨補(ほ)てん材などに用いる生体適合性セラミックスなどを製造している。

 同事業所の総務担当者は「市内で長く事業を続けているクアーズテックの名称を知ってもらい、市と連携したい思いもあって応募した」と説明。また、地域文化を大切にし、育んでいくことに貢献したいとの考えがあるという。

 同課によると、これまで契約に基づき、愛称が命名されたのは「中栄信金スタジアム秦野」(同市カルチャーパーク野球場)、「ペコちゃん公園はだの」(同パーク中央こども公園)がある。

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