野球部監督と部長を解任 横浜高校、暴言・暴力問題受け

横浜高校長浜グラウンド=横浜市金沢区

 横浜高校(横浜市金沢区)は28日、野球部の平田徹監督(36)と、責任教師の金子雅部長(42)を解任したと発表した。解任は同日付。

 両指導者については神奈川新聞が26日付紙面で、現役部員から暴言や暴力について「問題視する声が上がっている」と報じていた。

 横浜高校の発表によると、学校側は今月25日に本紙からの指摘を受け、両指導者に事情を聞いたところ、金子部長は「暴言の一部を認めた」。平田監督は「生徒の首のあたりをつかんだ」ことは認めた。

 その後27日にかけて1~3年の全部員(66人)から聞き取り調査をしたところ、神奈川新聞による報道内容がほぼ事実であることが分かったという。この結果を両指導者へ事実確認したところ、二人とも「記事内容がおおむね事実であることを認めた」としている。

 26日付の本紙で、金子部長が部員に対し「日常的に『死ね』『殺すぞ』『やめちまえ』『クビだ』といった暴言を頻発しているのを多くの部員が見聞きしている」「また複数の部員が『金子部長が部員の胸の辺りを突き飛ばしているのを見たことがある』と話した」などと報じている。

 平田監督についても「部員のクビを両手でわしづかみし、揺さぶり『なんでできないんだ』などと罵倒するのを目撃した」とする部員がいることなどを掲載していた。

 今後は当面、高山大輝コーチを監督代行とし、部長(責任教師)については追って決めるとしている。

 横浜高校はこうした結果となったことについて「被害を受けた部員の皆様並びに世間をお騒がせしたことに深くお詫び申し上げます」と謝罪。学校側からの監督不行き届きについても「反省し、再び繰り返されることがないよう注意して参ります」とした。

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