大規模災害想定し訓練 36機関800人が連携確認

土砂の下敷きになった車からけが人を救助する訓練

 富山市総合防災訓練が28日、同市の県広域消防防災センターと新保小学校で行われた。消防、警察、自衛隊、自治会など36機関約800人が、大規模災害を想定した避難や救助の連携を確認した。

 午前8時ごろに呉羽山断層帯を震源とする震度6強の地震が発生したと想定。建物の倒壊や火災が相次ぎ、多数の負傷者が出て、交通網や通信網が混乱しているシナリオで進行した。

 同センターでは倒壊した建物や土砂の下敷きになった車からのけが人救出や、防災ヘリによる広報、電力や水道などライフラインの応急復旧などに、関係機関が協力して取り組んだ。富山シティエフエムによる臨時災害放送局の開局訓練もあった。

 新保小学校では住民が主体となった避難所運営訓練があり、炊き出しや段ボールベッドの組み立てなどを行った。

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