《茨城国体》開会式 茨城県精鋭、晴れやかに 闘志と共に燃える炬火

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声援に応えながら、笑顔で入場行進する本県選手団=鹿嶋栄寿撮影

午後1時50分、メインスタンド中央に注目が集まった。観客約1万人の視線の先はロイヤルボックス。盛大な拍手に包まれて天皇、皇后両陛下がにこやかに着席された。皇后さまの衣装は鮮やかな青色。茨城のチームカラーと重なった。

「天皇陛下御即位記念第74回国民体育大会『いきいき茨城ゆめ国体』の総合開会式を行います」

幕開けを告げるファンファーレは爽やかな秋風に乗り上空まで届いた。薄雲の切れ間から青と白にカラーリングされた6機のアクロバット飛行隊・ブルーインパルスが登場。約2分40秒間にわたり、大空のキャンバスに白色のスモークで華麗に空の芸術を描くと、客席から歓声が上がった。

入場行進は北から順。北海道が先頭だった。プラカーダー、旗手、団長の後、選手団が9人の隊列で続いた。各都道府県の選手団は笑顔の行進。スタンドに向かって小旗を振った。

選手たちに元気よく声援を送る客席の子どもたち。「頑張れ!」。スティックバルーンを力いっぱい打ち鳴らした。会場の一体感が増すにつれ、晴れ間が広がった。

横断幕を手にする選手団もあった。「みなさんの多くのご支援に感謝します。元気なふくしまをお見せします!」「佐賀豪雨災害に対して多くのご支援ありがとうございます」。福島県、佐賀県が全国に感謝のメッセージを伝えた。

沖縄県の後、最後に本県選手団605人が入場すると、一段と大きな拍手と声援が飛んだ。旗手はクレー射撃に出場する中山由起枝(日立建機)。緊張の面持ちで県旗を握りしめ力強く掲げた。

行進を終えた約4200人の選手が整列。白、青、紫、赤など、さまざまな色のユニホームがグラウンドを埋め尽くし、華やかな花畑のような光景が広がった。

午後2時44分、県内44市町村から集火した火が炬火(きょか)台にともり、力強く炎を上げた。式典最後の選手宣誓。スポーツクライミング成年女子、野口啓代(県競技力向上対策本部)は「スポーツの力、そして夢と感動を届ける」と誓った。

茨城発、令和初の夢舞台。約2万人のアスリートの挑戦が始まった。(勝村真悟)

炬火台に点火する最終走者のバスケットボール少年男子の宮内柊人と競泳少年女子の井田真由(左から)=菊地克仁撮影