対馬 韓国客激減 旅行、観光関係者ら国内誘客へ意見交換

ホテル関係者から施設概要などを聞き取る旅行代理店の担当者ら=対馬市、DAEMADOホテル比田勝

 日韓関係悪化で長崎県対馬市の韓国人観光客が激減する中、国内団体ツアーの誘客につなげようと招かれた国内旅行代理店の担当者が26~28日、島内の宿泊施設を視察し、地元の観光関係者と意見交換した。
 担当者は県と県観光連盟が招待。東京や福岡の旅行代理店8社の計9人が参加し、対馬島内の計12施設を視察した。
 韓国からの玄関口となっている対馬北部の上対馬町では3施設を見学。韓国人客が激減し、現在の客室稼働率が約1割という「DAEMADO(テマド)ホテル比田勝」では、価格設定や食事会場の収容人数などを聞き取った。
 28日は対馬南部の厳原町で4施設を視察した後、対馬観光物産協会の職員らと意見交換した。日本旅行営業企画本部九州仕入・誘客センターの原田弘司次長は「対馬北部から入って南部まで縦断するツアーも面白い。今回の視察を参考に商品を組み立てたい」と話した。

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