台風18号の動きとジェット気流

台風は、ゆっくり北上する性質がありますが、ほとんどは上空の風による動きです。発達中の台風18号は、太平洋高気圧の周辺の風に流され、北西進のち北進し、沖縄県先島諸島付近を通過して東シナ海に入る見込みです。
一般的な秋の台風は、北上をはじめると、南下していたジェット気流により、すぐに東へ流されますが、今年は、このジェット気流がなかなか南下してきません。夏台風のように、しばらく東シナ海を北上してから、ジェット気流に流されますので、台風18号の九州接近は10月2日になってからとの予想です。
雨雲は南側に大きく広がっていますので、台風から離れた場所でも注意が必要です。

気象予報士・饒村 曜

画像について:29日午前9時の台風18号の位置と進路予想。

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