【ラグビーW杯】ロシア代表、児童にトップ技術披露 公認キャンプ地の海老名で

一緒に練習を楽しむロシア代表の選手と子どもたち=海老名市社家

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の熱戦が続く中、ロシア代表公認キャンプ地の海老名市で28日、地元小中学生と代表チームの交流イベントが開かれた。大会期間中ながら、ロシア側の協力で実現。合同練習やサイン会など盛りだくさんの内容で、子どもたちはトップレベルの技術やスピードに目を輝かせた。

 午前10時ごろ、イベント会場の海老名運動公園陸上競技場(同市社家)に代表選手らが到着。ロシア国歌を歌って迎えると、大柄な選手も穏やかな笑顔を見せた。

 合同練習には「海老名ラグビースクール」や市立柏ケ谷中学校ラグビー部の計40人ほどが参加。ボールを持つ人にタックルをせず両手で触れるタッチラグビーで汗を流した。キックなどの技術を身ぶりで教える選手もいて、子どもたちも身に付けようと真剣に取り組んだ。

 サイン会には長い列ができ、女性ファンを中心に記念撮影も盛況だった。

 市内在住で小学4年の半澤健君(9)は「技術の高さに驚いた。海老名に来てくれてうれしかった」、海老名ラグビースクールに通う綾瀬市の小学6年、鈴木礼穏君(12)は「キレのあるステップを間近で見られた」と感激した様子だった。

 スクラムの柱として活躍するプロップのキリル・ゴトフツェフ選手は「特別な場を準備してくれて感動した」。リン・ジョーンズヘッドコーチは「海老名は郊外ながら利便性がよく、環境が整っている。今後の難しい試合でもベストを尽くしたい」と力を込めた。

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