Visit Finland、旅行会社対象のワークショップ開催 約40名来日、サウナのプロモーションにも注力

フィンランド政府観光局(Visit Finland)は、旅行会社などを対象とした商談会「フィンランド モイモイ・ワークショップ2019」を、9月26日に東京都内で開催した。

フィンランドのホテルやツアー会社など35社から40名ほどが来日し、ブースを出展して日本の旅行会社などとの情報交換や商談を行った。夕方からはレセプションパーティも開催し、交流を深めた。

フィンランドは首都のヘルシンキのほか、ラップランド、湖水地方、群島と沿岸地域の4つの地域から成り立つ。北極圏に位置するラップランドは、オーロラ鑑賞に最適で、冬には多くの日本人が訪れる。近年は秋も人気だという。イヴァロのオーロラビレッジには、部屋からオーロラが鑑賞できるユニークなホテルが売り。広さ28平方メートルの28軒のコテージは、天井部分がガラス張りで、バスルームとシャワーも備えている。施設内にはバーやレストラン、サウナ、ジャグジーも設ける。スノーシューやトナカイのソリ、カーリング、スノーモービルなどのアクティブティも提供する。

フィンランド発祥のサウナのプロモーションに力を入れており、起業家やインフルエンサーなど100人を「サウナ・アンバサダー」に認定して啓蒙活動を行うほか、北欧のデザインブランドのカウニステと協力し、対象サウナでスタンプをもらえる「サウナ御朱印帳」などを配布。スタンプ5個でサウナ・マスターの認定書、10個でサウナグッズ詰め合わせをプレゼントする。フィンランドでは公共サウナのほか、家族経営のサウナが地方各地にもたくさんあるといい、クーサモでは5つの施設がコラボレーションしたツアーを催行している。アイスサウナやスモークサウナなど、ユニークなサウナを楽しめる。

フィンランドを訪れる日本人は、2013年から約20万人程度で推移しており、2017年に約23.8万人と過去最高を記録。今年は日本とフィンランドの外交関係樹立100周年や、札幌/千歳〜ヘルシンキ線の開設などの要因で、2017年に迫る勢いだという。

日本からはヘルシンキへは、東京/成田・名古屋/中部・大阪/関西から毎日、福岡から夏期限定で週3便を運航している。12月には冬期限定で札幌/千歳から週2便で開設する。所要時間は最短で9時間程度とアクセスが良く、ヘルシンキからヨーロッパ各地へのスムーズな乗り継ぎも提供している。

2020年夏スケジュールに拡大する羽田空港の発着枠が、フィンランドに2枠割り当てられており、フィンランドと日本の航空会社にそれぞれ1枠ずつ配分される。日本側は日本航空(JAL)への割り当てがすでに決まっており、フィンランド側はフィンエアーとなる見通し。今後、日本とフィンランドはますます近くなりそうだ。

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