NPOメディア「ニュースのタネ」は29日、新しいネットメディア立ち上げに関する「編集会議」を、東京都千代田区の日比谷図書文化館で一般に公開した。インターネット上で拡散する、デマや真偽不明の情報を検証する「ファクトチェック」と、独自の調査によって問題を発掘する報道手法「調査報道」を目玉とし、来年はじめの正式リリースを目指す。
編集会議ではジャーナリストや弁護士から学生まで8名が登壇。会場と、生配信でのオンライン参加者らも積極的にコメントし、メディアの方向性について議論した。
透明性の担保で、ファクト最優先に
立ち上げメンバーのひとり、弁護士の楊井人文氏は「主義や主張、論にこだわらず地道にやっていくメディアがあっても良いのではないか」と話した。ジャーナリストの立岩陽一郎氏は「可能な限り透明性のある情報源、情報を担保したい」。ネットではメッセージ性の高い投稿が好まれる傾向にあることから、「ファクト」を最優先にしたい考えだ。
会場からは経営と編集それぞれについて疑問や質問が上がった。中でも編集権と経営の関係や、コンテンツの内容、非営利団体としてのマネタイズについての意見が多く、今後の課題となりそうだ。今後も定期的にミーティングを重ねるほか、10月1日から調査報道のシリーズ掲載をはじめるなど徐々に活動を軌道に乗せていくという。
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