　強い台風18号は発達しながら北上し、きょう30日（月）の夜にかけて、暴風域を伴ったまま強い勢力で先島諸島に接近する見込みだ。

　石垣島など先島諸島では、今夜を中心に猛烈な風が吹き、海上は猛烈なしけとなるため、暴風や高波に厳重な警戒が必要となる。

　強い台風18号は30日午前3時には与那国島の南にあって、1時間におよそ20キロの速さで北西へ進んでいる。中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで暴風域を伴っている。　

　台風は今後も発達しながら北上し、暴風域を伴ったまま強い勢力で、30日夜にかけて石垣島など先島諸島に接近する。

　その後は東シナ海を北上し、次第に進路を北東に変えて進み、10月3日（木）にかけて九州北部地方に接近する見込みだ。さらに4日（金）には温帯低気圧の性質を帯びながら日本海を東に進む見通し。

暴風・高波

　沖縄地方の海上では強い風が吹き、海上はうねりを伴ってしけとなっている。台風の接近に伴い、沖縄地方では30日は次第に風が強まり、波が高くなる見込みだ。

　特に夕方から夜遅くにかけては猛烈な風が吹き、昼過ぎから10月1日の明け方にかけては猛烈なしけとなることが予想される。暴風や高波に厳重な警戒が必要となる。

大雨・雷・突風

　台風本体や台風周辺の発達した雨雲がかかる沖縄地方では、今夜を中心に雷を伴った猛烈な雨が降り、大雨となるおそれがある。

　あすの午前6時までに予想される雨量は多い所で、沖縄の先島諸島で250ミリ。

　土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意し、竜巻などの激しい突風や落雷にも併せて注意が必要となる。また、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

　台風の接近に伴い、沖縄地方では潮位が高くなる見込み。30日は海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水にも注意が必要となる。