戸田恵梨香が「CGじゃ絶対に出せない」と手応え。「スカーレット」冒頭で1200℃の炎と対峙

9月30日スタートのNHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜午前8:00=NHK大阪放送局制作)の第1話の冒頭で、成長して陶芸家になったヒロイン・川原喜美子(戸田恵梨香)が土と向き合う姿や窯(かま)から吹き出す炎と対峙(たいじ)する様子がプロローグとして描かれる。戸田は「ここから喜美子の世界が広がっていって、作品が飛び立っていくんだなという未来のことも想像させてくれて、とても感慨深かったです」と手応えを明かしている。

同ドラマは、滋賀県の焼き物の名産地・信楽を舞台に、戦後の高度経済成長期に男性ばかりの陶芸の世界で、女流陶芸家の草分けとして歩み始める喜美子の姿を描くもの。第1週では、戦後まもなく大阪から信楽に移住してきた川原家が、貧しくも楽しい新生活を始める展開が描かれる。

プロローグシーンに登場した炎はCGではなく、窯も焼き物窯の古い形式の一つである「穴窯」をドラマのために制作。1200℃にも達する炎を前に芝居をした戸田は「窯の温度を1200℃まで上げるということは聞いていましたが、実際、そこに立ってみると、もう熱すぎて。距離があってもヤケドしそうになるくらい」と振り返り、「窯の中を見つめていると、炎の勇ましさだったり、自分の神経が研ぎ澄まされていくのも感じて。こんなのCGじゃ絶対に出せない。本物には勝てないなと思いました」と迫力のシーンになったことを訴えている。

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