横浜高校、葛蔵造校長が当面、野球部部長兼務「騒動反省」

部長就任のあいさつを終え、取材に応じる葛校長

 春夏5度の甲子園優勝を誇る横浜高校(横浜市金沢区)野球部部長に葛(かつら)蔵造校長(61)が10月1日付で就任することが30日、決まった。活動自粛から5日ぶりに練習を再開した同日午後、同校長が同校長浜グラウンドを訪れて約40人の部員を前に自ら発表した。

 部員に対する暴言、暴力行為が認められた金子雅部長(42)、平田徹監督(36)は9月28日付で解任され、30日から高山大輝コーチ(28)が監督代行として練習を指揮した。

 部員へのあいさつを終えた葛校長兼野球部部長は取材に応じ、「今回の騒動について学校として反省しており、責任もある中、私が自ら野球部に携わることでその責任を果たしたい。生徒の活動を見させてもらい、ケアにも専念していく」などと話した。本年度末までは校長が部長を兼務する見通しで、今後、正式な後任監督と部長選びに着手するという。

 葛校長は2010年4月に横浜中学、高校の校長に就任。来年4月の男女共学化に踏み切ったほか、海外の学校との提携を推進するなど、同校の改革を進めている。

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