ハミルトン、4戦ぶりの勝利「フェラーリと異なる戦略を選んで正解。セーフティカーなしでも戦えたかもしれない」

 2019年F1ロシアGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンはハンガリーGP以来の優勝を飾った。今シーズン9勝目で、ファステストラップも記録し、追加ポイントも手に入れた。ハミルトンは322点を獲得し、ドライバーズランキングでのリードを拡大、2位バルテリ・ボッタスとの差は73点となっている。

2019年F1第16戦ロシアGP ルイス・ハミルトンが優勝

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=優勝
 本当に久しぶりに勝ったような気がするよ。チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれた。決して諦めず、前進し、常に革新的であろうとするチームだ。その一員であることで勇気づけられる。フェラーリは最初のスティントでものすごく速かったから、こういうリザルトを達成できたなんて信じられない思いだ。

 違うタイヤを履いて、彼らについていくのは大変だった。それでもプッシュし続けたよ。マシンの感触はとてもよかった。彼らはソフトタイヤでスタートしたから、早い段階でタイヤがだめになると予想していたんだが、とにかくペースがよくて、ついていくのに苦労した。これは僕らチームにとってある意味、警告といえるんじゃないかな。彼らはタイヤの面で正しい計算をしていたということだからね。

 なんとかある程度の距離でついていって、彼らのタイヤがだめになり始めると、ギャップを縮めていけるようになった。シャルル(・ルクレール)がピットに入ったので、セブ(ベッテル)を追いかけ始めた。彼らと違って僕らはミディアムを履いていたから、長いスティントを走ることができた。セーフティカーが出動しなくても、いいレースができたはずだ。

 その後、僕らに有利な展開になってきて、(トップに立ってからは)後ろとのギャップを築きながら、タイヤをセーブして、できるだけスムーズに最後まで走り切ることを目指した。

 今シーズンも残りレースが少なくなってきているけれど、1戦1戦に集中し、こなしていくという姿勢で戦っていく。つまずかないように、一歩一歩前に進むよ。熾烈な戦いのなかにいるので、全力で取り組み、細かいことまでチェックし、ささいな問題も見逃さずに作業に当たっている。こういうチャレンジが大好きだ。今後のレースを楽しみにしている。

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