パイレーツがハードル監督を解任 2013年に最優秀監督賞

日本時間9月30日、パイレーツはレギュラーシーズン最終戦の70分前にクリント・ハードル監督の解任を決定した。2013年にパイレーツを1992年以来21年ぶりにポストシーズンへ導き、ナ・リーグの最優秀監督賞を受賞したハードルは、その年から3年連続でチームをポストシーズンへ導いた。しかし、その後は地区3位→4位→4位と徐々に順位を落とし、今季はついに地区最下位に転落。ニール・ハンティントンGMは「チームに新たなリーダーを迎えるべきときであると感じた」と語り、9シーズンにわたるハードル政権に幕を下ろすことを決断した。

ハンティントンは記者会見のなかで「彼がこのチームにやってくる前と比較すると、彼がチームを率いた9年間は称賛されるべきだと思う。ポストシーズンを勝ち進むことはできなかったし、ワールドシリーズ制覇を成し遂げることもできなかった。でも、我々はポストシーズンに返り咲くことができたんだからね」と語り、3度のポストシーズン進出を果たしたハードル政権下の9年間に一定の評価を与えた。ハンティントンが今季限りでの解任をハードルに伝えると、ハードルはレギュラーシーズンの最終戦で指揮を執ることを拒否し、選手やコーチに別れを告げたという。

パイレーツの主力選手の1人であるスターリング・マーテイは、指揮官の解任の知らせを聞き、「とても悲しいよ。彼は僕のキャリアのなかでとても大きな人物だったからね。これまでに聞いた知らせのなかで一番しんどかったかもしれない」と落胆のコメント。ハードル政権下でチームの主砲に成長したジョシュ・ベルは「何年も自分を使い続けてくれた監督にサヨナラを言うのはしんどいよ。彼の将来が良いものになることを願っている」とハードルへの感謝の気持ちを口にした。

ハードルは2017年9月にパイレーツとの契約を延長し、2021年までパイレーツとの契約を残していた。契約を2年残しているハードルの解任を決断したパイレーツは、内部昇格と外部からの招聘の両方を選択肢に入れて、ハードルに代わる新監督探しを開始する。

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