大谷は打者専念、ダル劇的復活、イチロー引退…今季のMLB日本人選手の成績は?

ドジャース・前田健太、ヤンキース・田中将大、カブス・ダルビッシュ有、エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

田中将大は6年連続2桁勝利、ダルビッシュは奪三振で大記録

 メジャーリーグのレギュラーシーズン全日程が29日(日本時間30日)に終了した。今季は3月に引退したイチロー氏を含め、7人の日本人選手がメジャーでプレーした。今季の成績を振り返る。

○マリナーズ:イチロー外野手(2試合、4打数1四球1三振)
 3月20~21日、今季開幕戦となる東京ドームでのアスレチックス戦に出場したイチロー氏は、2試合で無安打。21日の試合後に現役引退を表明した。1992年にオリックスに入団し、2001年からメジャーへ移籍。日米通算4367安打を積み上げ、惜しまれながら去った。

○ヤンキース:田中将大投手(32試合、11勝9敗、防御率4.45、WHIP1.24)
 19日(同20日)のエンゼルス戦に先発し、ヤンキース7年ぶりの地区優勝を決めた田中。今季は11勝を挙げ、日本人初の6年連続2桁勝利をマークした。また最終戦の敵地レンジャーズ戦ではポストシーズンへの調整の意味合いで、メジャー初の救援登板を果たした。

○エンゼルス:大谷翔平投手(106試合、18本、62打点、打率.286)
 昨オフに行った右肘のトミー・ジョン手術のため、今季は打者に専念した大谷。6月には日本人初のサイクル安打を達成した。8月中旬からは長い不調を味わったが、昨季を超える62打点をマーク。9月13日(同14日)には左膝の分裂膝蓋骨の手術を受けて戦線離脱。来季、二刀流としての復活を目指している。

ダルビッシュは後半戦で圧倒的な投球

○ダイヤモンドバックス:平野佳寿投手(62試合、5勝5敗15H1S、防御率4.75、WHIP1.38)
 7月には7試合連続無失点など好投した平野。今季は右肘の炎症のため8月23日から10日間の故障者リスト(IL)にも入ったが、2年連続で60試合登板を達成した。

○マリナーズ:菊池雄星投手(32試合、6勝11敗、防御率5.46、WHIP1.52)
 メジャー1年目の今季は3月21日のアスレチックス戦(東京ドーム)でメジャーデビューし、開幕から6戦目の4月20日敵地・エンゼルス戦でメジャー初勝利を挙げた。また8月18日の敵地ブルージェイズ戦で初完封も飾っている。

○ドジャース:前田健太投手(37試合、10勝8敗4H3S、防御率4.04、WHIP1.07)
 今季は2年ぶりの2桁勝利を挙げてチームの地区7連覇に貢献。さらに9月からはポストシーズンに向けての配置転換でブルペンに入り、マルチな活躍を見せた。ポストシーズンは“守護神”としての起用も予想されるなど、まだまだ活躍を見せてくれそうだ。

○カブス:ダルビッシュ有投手(31試合、6勝8敗、防御率3.98、WHIP1.10)
 カブス加入2年目の今季、前半戦は制球に苦しみ18試合登板で防御率5.01。しかし、後半戦で挽回。10球種ともいわれる持ち球を駆使し、142打者連続無四球も記録。9月には1908年以降では初となる先発3戦連続で12奪三振の偉業も果たした。

 カブス、レッズの田沢純一投手、パドレスの牧田和久投手はマイナーリーグで1シーズンを過ごし、今季のメジャー登板はなかった。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2