無人の市電、県道にはみ出す 車止め装着忘れ原因

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車庫の門扉を突き破り、側面などが傷ついた市電の車両=30日、熊本市西区
市電が壊したため、取り外された大江車庫の門扉

 熊本市交通局は30日、大江車庫(中央区)に停車していた無人の市電が30メートル動き、門扉を突き破って県道熊本高森線(電車通り)まではみ出したと発表した。運転士が車止めを装着し忘れたのが原因。歩行者や車などとの接触はなかった。

 交通局によると、同日午前2時15分ごろ発生。市電はブレーキ装置の空気圧低下で緩やかな勾配を下り、アルミ製門扉(高さ1・3メートル、幅4メートル)を壊し、県道に出た。3車線ある健軍方面へ向かう車道のうち中央あたりで先頭は止まった。交通局でシステム改修をしていた業者が気付いて職員に連絡。市電は15分後に車庫に戻した。

 この市電は29日午後11時46分に営業を終えて入庫。60代の男性運転士と運行管理の30代職員で点検に当たったが、意思疎通がうまくいかず、木製の車止めを装着しなかったという。交通局は謝罪し、「マニュアルに沿った手順を徹底し、再発防止に努める」としている。(久保田尚之)