フジテレビ系では12月に、横溝正史原作、加藤シゲアキ主演のスペシャルドラマ「悪魔の手毬唄」（放送日時未定）を放送することが決定した。加藤演じる金田一耕助が霧の広がる暗がりを真剣なまなざしで駆け抜ける特別PR映像も公開され、「昨年に続き、2度目の金田一耕助を演じさせていただけること、大変光栄に思います。先日特別PR映像の撮影でおよそ9カ月ぶりに役衣装に袖を通したのですが、その途端、まるで昨日のことのように昨年の撮影が思い出され、自分でも驚くほどすんなりと金田一耕助に入り込むことができました」と感想を述べた。
金田一耕助シリーズは、日本探偵小説史をけん引し続けたホラーミステリー小説界の巨匠、横溝が生んだ作品の中でも“本格ミステリーのバイブル”として圧倒的人気を博し、昭和、平成と時代を越えて幾度となく映像化されてきた不朽の名作群。主演を務める加藤は、同系で昨年のクリスマスイブに放送されたスペシャルドラマ「犬神家の一族」で“平成最後の金田一耕助”を熱演。再び昨年と同じスタッフ陣が集結し、「去年より圧倒的に怖い」と加藤本人も恐れ、横溝自身が傑作と語った「悪魔の手毬唄」を映像化する。
希代の名探偵を再び演じる加藤は「よれよれのチューリップハットからあふれる不潔な長髪、破れたはかま、下駄の音。われながら“奴”が帰ってくると興奮し、作品への期待が一層強まって、すでに絶対に面白くなると確信しております」と自信をのぞかせた。作品については「『悪魔の手毬唄』ははっきり言って前作以上にすさまじいです。この物語を知っている人も知らない人も、この手毬唄を聴けば、鳥肌立つこと間違いなしです。寒さに震える夜に、怨念渦巻く恐怖のミステリーを今年もどうぞ」と呼び掛けている。
また、前作「犬神家の一族」で警察署署長・橘重蔵役を演じた生瀬勝久の出演も決定し、「また、お声を掛けていただけたのは光栄の至りです！ 事件の解明に関しては足を引っ張るかと思いますが、生瀬勝久としては、精いっぱい脇で作品を引っ張る所存です！」と意気込みを語っている。
