図柄入りナンバー交付苦戦 長崎25位、佐世保38位

長崎県版の図柄入りナンバープレート

 全国41地域で“走る広告塔”として、景勝地や名産品などの図柄が入った自動車用ナンバープレートの交付が始まってから1日で1年。国土交通省のまとめでは、8月末までに約10万2千件の申し込みがあった。人気キャラクターをあしらった「熊本」と「福山」が申込件数の首位争いを繰り広げる中、長崎県は「長崎」が25位、「佐世保」が38位と苦戦している。
 本県版の図柄入りナンバーは普通車の場合、8400~8600円の手数料を払うと通常版が、さらに1台当たり千円以上の寄付金を払うとカラー版が、それぞれ交付される。
 「長崎」と「佐世保」は共通のデザイン。ステンドグラスの中に大浦天主堂や平和祈念像、ハウステンボスの風車などが描かれており「デザイン自体は評価が高い」(県地域づくり推進課)という。
 国交省によると、申込件数(8月末時点)の1位は「くまモン」がデザインされた「熊本」(約1万2500件)。2位はプロ野球広島カープのマスコットキャラクター「カープ坊や」をあしらった「福山」(約1万300件)。3位は戦国武将の伊達政宗を描いた「仙台」(約5700件)が続く。
 同課は「(申込件数は)競争ではない」としつつも「現状は観光県として満足できる数字ではない」と悔しさをにじませる。県は昨年度までに公用車74台に図柄入りを付け、本年度は25台分を追加するなどPRを継続中。「新車購入や乗り換えの機会に、多くの県民に図柄入りを付けてほしい」と呼び掛けている。


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