消費税増税、レジ切り替えは混乱なし/深夜のコンビニで駆け込み需要/スーパーなど早朝に値札張り替え

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開店後も一部商品の値札の張り替え作業が進められているサンデー弘前樹木店=1日午前8時15分ごろ

 「あと数分早かったら10円安かったのですが…」。消費税が8%から10%に引き上げられた1日午前0時すぎ、青森市内のコンビニエンスストアでは店員が客に申し訳なさそうに増税を説明する場面が見られた。1日朝から営業を開始した県内のスーパーやホームセンターでは値札の張り替え作業に追われたが、レジのトラブルなどはなくスムーズに来店客を迎えた。

 増税直前の9月30日午後11時59分。青森市の飲食店街にあるコンビニで、20代の男性が缶ビールやたばこなどを税率8%で購入していた。店の外で話を聞くと、「消費税が上がることを意識していなかった。安く買えてよかったー」と笑顔。4分後、日付は変わって1日午前0時3分。女性(44)がレジでたばこの購入を申し出ると、店員が「消費税が10%になってしまいました。あと数分早かったら10円安かったのですが」ときまりが悪そうに説明。この女性は取材に「仕方ない。(消費税率)10%にはすぐ慣れると思う」と話した。

 同17分、取材の合間に一息つこうと、記者も別のコンビニでホットカフェラテとカップ麺、ガム、ドリンク剤を購入。ドリンク剤は指定医薬部外品のため軽減税率は適用されず10%で、会計は計632円。電子マネーで支払うと、大手コンビニチェーンで適用される2%のキャッシュレスポイント還元で12円が実質値引きされた。

 カフェラテは店内で飲もうとイートインコーナーの利用を申し出たが、椅子が片付けられており「使えません」とのこと。店内飲食なら税率10%だが8%で支払い、店の外で飲んだ。

 店員によると、店側が客に店内飲食するかを尋ねることはなく、客の申告があれば対象品の税率を10%にするという。

 夜が明けて午前8時、むつ市小川町のマエダ本店では朝礼が行われ、前田大志専務らが消費税増税の対応について従業員に訓示。前田専務は「今回の消費増税は複雑でお客さまが混乱している。落ち着いて変更点をお伝えしてください」と呼び掛けた。従業員は午前5時に出社し、値札の切り替え作業に当たったという。レジのシステムは自動設定され、午前9時の開店とともに数人の客が訪れたが、混乱はなかった。

 弘前市のホームセンター・サンデー弘前樹木店では午前7時の開店までにレジのシステム確認作業が滞りなく終わったが、値札の切り替えは今月いっぱいかかる見込みという。

 登録販売者の成田朋香さんは「昨日(30日)の夕方からトイレットペーパーなど消耗品を買い求めるお客さんが多かったが、今日の客数はいつもの同じ時間帯より半分ほど少ない」と話した。来店した同市の自営業三上和之さん(64)は「2%の増税なので増税前に日用品はまとめ買いしなかった。きちんとした税金の使い方をしてくれれば」と国に注文した。