クビサ、“パーツを節約”のためにリタイアを決めたウイリアムズに落胆

 ロバート・クビサは、F1第16戦ロシアGPの決勝レースでマシンが完璧に走行をしていたにもかかわらず、彼をリタイアさせたウイリアムズの決断に落胆している。

 予想されていたことだが、クビサは戦闘力の劣るウイリアムズのマシンで最後尾を走行しており、最初のセーフティカー導入中に2度ピットインした。チームは彼にオプションタイヤでレースを終えさせることを意図していたのだ。

 しかし53周のレースのほぼ半ばで、ウイリアムズはレースを諦めてクビサのマシンをリタイアさせることを決めた。

「我々は、シーズン終盤の集中的なフライアウェイレースを前に、パーツを節約するためにロバートをリタイアさせた」とウイリアムズのシニアレースエンジニアを務めるデイブ・ロブソンは明らかにした。

 しかし、この決定にクビサは納得していない。

「僕のキャリアのなかでも最悪の週末だったと思う。ドライバーの視点からということではなく、多くの理由から今週末は非常に期待外れだった」とクビサは『Ziggo Sport』に語った。

“多くの理由”の詳細を尋ねられたクビサだが、それについては口を閉ざしたままだった。

「様々な理由だ。僕は感じていることと、分かっていることについてしか話すことはできない。フリー走行1回目で4周を走った後、僕はマシンの感触がとてもおかしいと、多くの問題を報告をした。ほとんど走行できないくらいだった」

「もしマシンに引き続き同じ対処をしたら、一晩では違いが出ないだろう。僕は特別な助けが必要なのではない。僕には機能するツールが必要なだけで、それがあれば良い走行ができると思う」

「辛い時もあるが、僕はいつも持っているものでベストを尽くそうとしている。自身の中で僕にはすべてのレースを完走するという目標があったが、残念ながら達成することはできなかった」

 クビサの2019年シーズンが苦戦続きである一方で、ロシアGPでのリタイアは彼にとって今年初めてのリタイアだった。

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