〔熱中症〕9月23日から9月29日の7日間で654人搬送、搬送者数は前年同期より大幅増

総務省消防庁は1日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
9月23日から9月29日の7日間における全国の救急搬送者数は654人で、前週(523人)に比べて131人増加し、前年同期(237人)と比べて417人増加しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は0人で、前週(2人)と比べて2人減少。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は12人で、前週(5人)に比べて7人増加しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が273人で、全体の41.7%を占めています。
発生場所別では、屋外が150人と最も多く、全体の22.9%を占めています。
また、都道府県別では、千葉県が65人と全国で最も多く、次いで大阪府が42人、埼玉県が41人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2019/9/23~9/29・速報値)
・救急搬送者数:654人
※前週比131人増、前年同期比417人増

<日別>
・9/23(月):77人
・9/24(火):71人
・9/25(水):81人
・9/26(木):73人
・9/27(金):81人
・9/28(土):100人
・9/29(日):171人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :0人
・重症 :12人
・中等症:146人
・軽症 :488人
・その他:8人

<年齢別>
・18歳未満:150人
・18~65歳:231人
・65歳以上:273人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):146人
・工事現場や工場などの仕事場:51人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):21人
・教育機関:121人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):42人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):150人
・道路:76人
・その他:47人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・千葉県:65人
・大阪府:42人
・埼玉県:41人
・愛知県:36人
・福岡県:36人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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