「英議会の混乱を象徴している」バンクシーの絵、再び話題に オークションで予想をはるかに上回る約13億円で落札

覆面アーティスト、バンクシーの英下院を風刺した作品に、10月3日に英西部ブリストルで行われるオークションで最大200万ポンド(約2億6595万円)の高値が付くと推定されている。「インディペンデント」紙が報じた。  

長さ約4メートルの大型作品「デヴォルブド・パーラメント(権限を委譲された議会)」は、最近の作品ではなく10年前にブリストル博物館に展示されたもの。議会場がチンパンジーで埋め尽くされた本作品の題字は「今は笑え、 けれどいつか誰も責任を取らなくなる日が来る」。

サザビーズの欧州現代美術部門の代表であるアレックス・ブランシック氏は、バンクシーの作品は「現在激しく議論されている問題に立ち向かっている」とし「ブレグジット(EU離脱) に関する議論のどの部分かに関係なく、(この作品が)より適切なものになっていることは間違いない」、「作品が前例のない政治混乱をよく表している」と コメント。そしてバンクシーを、「今の時代における風刺論者」と評した。

追記:実際には、予想をはるかに上回る990万ポンド(約13億円)で落札された(10月4日発表)

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