赤澤遼太郎&北川尚弥☆2.5次元舞台でも大活躍の俳優が注目の映画に出演!

赤澤遼太郎&北川尚弥☆2.5次元舞台でも大活躍の俳優が注目の映画に出演!

主演の赤澤遼太郎を筆頭に、北川尚弥、立石俊樹ら2.5次元舞台を中心に活躍するフレッシュな若手俳優が勢ぞろいした映画「先生から」。作家志望の青年が師事する“先生”の、若かりし頃に紡いだ友情、恋愛、夢とは…? 主人公で作家志望の青年・真北直史を演じる赤澤と、彼が師事する作家・小宮久作の青年時代を演じた北川に撮影の裏話などを聞いた。同じフィールドで活動しながら意外にも接点が少なく、今作でもほぼ共演シーンがないという2人が、お互いの印象についても語った。

──今回、演じられた役についてお聞かせください。

赤澤「映像作品に出演するのが初めてだったので、どうやってアプローチしようかと思って、思い付く限りのことはしました。台本を読んで、どういう人生を歩んできたのかというのを自分で考えて…」

──細かいプロフィールを想像したり?

赤澤「そうですね。何歳の頃に大学でこんなことをして、彼女がいつできてどう別れたとか…。そういう、作品では描かれていないところを自分で補いました。それがどうお芝居に直接表れるかは分からなかったんですが、リアルを求めなきゃいけないなと思ったので。そんなふうに、いろんな挑戦ができた作品でしたね」

──監督から何か言われたことなどはありましたか?

赤澤「最初に『あまり大げさに演じないで』ということだけは言われましたが、それ以降はほとんど言われなかったですね。そういえば、撮影中に相手役の人からセリフを言われて、それに対してアクションを起こしたところがあったんですね。僕はあらかじめ“アクションを起こそう”と思って、メークさんを相手に練習してから撮影に臨んだんですが、本番でそれをやったら、監督が『そう、それなんだよ、映像って。今、グルーヴで感じてやったんでしょ?』って。僕、ちゃんと考えて演じていたんですけど、否定するわけにもいかなくて、『は、はい』みたいな(笑)」

北川「(笑)」

赤澤「“駄目だ、『こう動こう』って決めていたなんて言えない”って(笑)。このことは、まだ監督に言えていないんですけどね(笑)」

──そうなんですね(笑)! 北川さんはご自身の役についていかがですか?

北川「僕は、あまり役作りしようとか考えなかったですね。年齢も自分に近い役だったので、そんなに作っていくことはないのかなと。相手の方と会話してみないとどうなるか分からないし、監督から要求されることもあると思うので、がっちり作り過ぎずに現場に入りました」

──舞台と比べていかがでしたか?

北川「目線の持っていき方や、まばたき一つ取っても伝えたいことが変わってきてしまうので、細かいところにまで気を遣わないといけないなと思いました。舞台は自分の動きを全方向から(お客さんに)見られますが、映像は一つの部分を切り取って作っていくので、やっぱりそこが違いますよね。撮影した後にモニターでチェックして初めて、“こう撮られるならこうした方が見やすいんだ”とか分かるっていう。あとは、撮影の順番が台本の流れ通りではなかったので、仲がいい時期のシーンを撮ったすぐ後にけんかのシーンを撮ったりして、そういう時の感情の持っていき方が大変でした」

赤澤「確かに! 僕が違うなと思ったのは、舞台だと、舞台袖とか客席の上とかいろんなところに各スタッフさんがいるけれど、映像の場合、各セクションが全部一つの現場に集まっていることですね。みんなが一堂に会しているから、全員で作品を作っている感覚というのを直接感じましたね。お芝居している時も、その場にいるみんなの心を動かさないと、見る人にも伝わらないんじゃないかなと。そういう意味でもすごく新鮮でした」

──いろいろな学びがあったのですね。完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

北川「率直に面白かったです。あと、自分が出ているのですが自分じゃないっていう感じがあって、その分、楽しみながら見ることができました。セリフがないシーンが結構長かったりするんですよね」

──沈黙のシーンが重要に感じられましたよね。

北川「そうなんですよ。それが良かったですね」

赤澤「僕はまだ見られていないんですよ。忙しかったのと、ちょっと見るのが怖いって気持ちもあって…。でも、初めて出演した映像作品なので、自分がどう思おうときちんと受け止めて前に進まないといけないなと思っています」

──とても映像作品が初めてとは思えないような自然なお芝居でした。

赤澤「いやいやいや…(笑)」

──泣くシーンも素晴らしかったです。あのシーンはすぐに泣けましたか? それとも何回かやり直されたのですか?

赤澤「一瞬で泣けました。そこに関しては苦労はしなくて…ああいうのは舞台の方が大変かもしれません」

──舞台は、毎日感情をそこに持っていかないといけないですからね。

赤澤「そうなんです。自分の限界点を知ってしまうと、そこを追っちゃうんですよね。“昨日はあそこまで泣けたのに”と思ってしまって、新鮮な気持ちを保つっていうのが大変で。映像だとすべてが新鮮だし、小道具とかも実際その場にあるから、そのやりやすさはありましたね」

北川「確かに。実物があると全然違うよね」

赤澤「でも、泣くシーンは、ご覧いただくと分かると思うんですけど想像力で補わないといけないシチュエーションだったので、舞台で培ったものが役に立ったと思いますね」

──お二人はお互いのことをどうご覧になっていますか?

赤澤「クールなイメージがあったけれど、実は変なやつです(笑)。帯番組の『猫のひたいほどワイド』(テレビ神奈川ほか)でリポーター(猫の手も借り隊)をやっていたんですけど、違う曜日に出演するリポーターとして後から尚弥が加入して。リポートって結構その人の人柄が出るので、“尚弥、どんなリポートするんだろう”って見てみたんですよ。そうしたら、公園にある子ども用の遊具の上で奇声を発してた(笑)」

北川「あっはっは!」

赤澤「それ見て“変なやつだな”って思いました(笑)」

北川「撮影のためだからね。1人で公園に行ってやってるわけじゃないから(笑)」

赤澤「でも、抱いていた印象からの振り幅にびっくりした(笑)」

北川「遼太郎は、一見真面目なのかなと思ったんですけど、ふざける時はめっちゃふざけるんですよ」

赤澤「そうかなぁ(笑)?」

北川「甘え上手で、年上の人にかわいがられる人の典型的パターン。俺は結構人に甘えるのが苦手なので、本当に真逆だなって思います」

──では、作品にちなんで、今まで出会った中で印象に残っている「先生」はいらっしゃいますか?

北川「僕は最初に出た舞台の「ミュージカル『テニスの王子様』」でお世話になった、振付師の先生ですね」

赤澤「(本山)新之助さん?」

北川「そう。もうめちゃくちゃ厳しくて。でもあの時厳しくしていただいたおかげで、どの現場に行っても“ダンスは苦手だけど頑張ろう”っていう気持ちになりますね。苦手だったものができるようになると楽しくなるんですよ。その楽しさを教えていただいたのが『テニス~』の現場だったのかなと思います。“もう1回叱ってほしい”とまでは思わないですけど(笑)、あの経験があってすごく良かったです。いい思い出として語れますね」

赤澤「すごい厳しいって聞くね」

北川「スパルタですね。特に『テニス~』の現場では厳しくしていらっしゃるそうで。でもあの経験があったからこそ今があるのかなと思うので、すごく感謝しています」

赤澤「僕は、『舞台「おそ松さんon STAGE~」』で共演しているお兄ちゃん役の5人(高崎翔太、柏木佑介、植田圭輔、北村諒、小澤廉)ですね。舞台の世界で実力、知名度ともにトップクラスの方ばかりで、あの人たちと一緒にお芝居できて学ぶことがたくさんあったので。長男役の翔太くんは特にずっと僕を見てくれていて…めっちゃ当たりが強いですけど(笑)。それをファンの人たちがたまに誤解して『赤澤くん、いじめられてない!?』って心配してくださるんですけど、僕としては全然そんなこと思ってなくて。この場を借りて言っておきますけど、僕は翔太くんが大好きです!」

北川「厳しいけど、愛あるからこそだもんね」

赤澤「尚弥も『あんさんぶるスターズ!~』のKnights(ユニット名)で翔太くんと一緒だったから分かると思うけど」

北川「うん、僕もすごい面倒みてもらって」

赤澤「愛があるよね」

北川「そうそう、強く言われても愛があるから。言うことは理にかなっているし、納得できるんですよ。作品が終わるたびに“そういうことだったのか”って分かるし」

赤澤「尚弥が『Knightsを今やったらもっと楽しいだろうな』って言ってたけど、まさにその通りだなって。先輩に対して成長することで恩返ししたいんですよね。僕も『おそ松さん~』の中で末っ子だったけど、尚弥もKnightsの中で一番下っていう似たような立場だったから、その気持ちはすごく分かります」

北川「ふふふ…」

赤澤「先輩たちと比べて分かりきった実力差があるし、そこに引け目を感じる自分もいるし、でもやらなきゃいけないし。僕はいろんな作品で翔太くんたちに認めてほしいっていう思いがめちゃくちゃあるし、尚弥もそれは一緒だと思う。あのお兄ちゃんたちから『良かったね』って言われたらうれしいじゃない?」

北川「うれしい! みんな、全員いる前では言ってくれないんですよ。でも2人で帰ったりした時に『だんだん良くなってきたよね』とか言ってくれるんです。なんかうるっときますよね」

──舞台を見に来てくださったりもしていますか?

赤澤「はい。翔太くんはたまに僕の舞台を見に来てくれたりして、ボロクソ言って帰っていきます(笑)」

北川「(笑)。でも、それも愛なんだよね!」

赤澤「そう。言ってることは全部正しいし、“その通りです”って感じ(笑)。他の作品で北村諒くんとか植田圭輔くんと共演することもあって、『良かったよ』って言ってくれたりすると、すごくうれしい。だから、この映画もぜひ見てほしいですね。また翔太くんからはめちゃくちゃダメ出しされると思うけど(笑)」

北川「でも見てくれるだけでうれしいよね」

──では、プライベートのお話に移りますが、お二人は休みの日にどんなことをされていますか?

北川「家のことをしていますね。掃除したり、日用品を買いに行ったり。普段しないことするから逆に疲れます(笑)」

赤澤「僕はメンテナンスをしていますね。美容皮膚科に行って血液クレンジングとかするんですよ。血液を吸い出して血をキレイにして戻す、みたいな。そういうのが結構好きなんですよ」

北川「僕、注射が嫌だから絶対できないな…(笑)」

赤澤「あはは! 僕は、美とか健康への意識が高いんですよ。自分を高めるのが好きというか」

北川「ああ、確かに高いイメージがある!」

赤澤「男にしては高いと思う(笑)。そういう意味では尚弥よりアクティブかな。お休みの日は、洋服買いに行って、美容皮膚科行って、ボイトレして…」

北川「すごいなぁ。そこも真逆だね。僕はどっちかというとインドアだから」

──正反対のお二人ですが、もしプライベートで一緒に出かけるとしたらどんなところに行ってみたいですか?

赤澤「尚弥の田舎に行ってみたいなー」

北川「えっ、来る?」

赤澤「うん」

北川「北海道の村だけど」

赤澤「人づてにいろんな話を聞くから、行ってみたいなと思ってた」

北川「田舎だけど、バーベキューできたり、外で楽しめるものがたくさんあるからね。スマホも持たずに楽しみたいね」

赤澤「ああ、いいねぇ」

北川「あとは普通に温泉とかも行きたいなぁ」

赤澤「行きたい。同い年のメンバー…瑛、谷水力、佐奈宏紀、中村太郎あたりを集めてね」

北川「露天風呂とかでどうでもいい会話したいもん(笑)」

赤澤「確かにね(笑)」

──最後に、今後の目標をお聞かせください。

北川「舞台もたくさん出たいですが、映像でも頑張っていきたいです。まだそんなにたくさんの作品に出ているわけではなくて、数えるほどのキャラクターしか演じてきていないんですよね。だから、これからたくさんの作品でいろんな性格の人物を演じていきたいなと思います。とにかくまだ始まったばかりなので、いろんなことに挑戦していきたいです」

赤澤「祖母や母を喜ばせたいですね。たくさんの人に見てもらえるような、家族が周りに自慢できるような作品や番組に出たいです。俳優としても、アーティストグループのTFGとしての活動でも、それを目指したいです」

【プロフィール】


赤澤遼太郎(あかざわ りょうたろう)
1997年1月11日、神奈川県生まれ。山羊座。O型。舞台「おそ松さんon STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME 3~」が11月21日より、「MANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN 2020~」が’20年1月18日より上演。「WOWOW PLUS MUSIC —深夜1時の音楽タイム—」(歌謡ポップスチャンネル)で、所属グループ・TFGのレギュラー冠番組が11月20日スタート。

北川尚弥(きたがわ なおや)
1996年5月15日、北海道生まれ。牡牛座。A型。「サウナーマン~汗か涙かわからない~」(ABCテレビ)に出演中。10月8日~9日開催の「ミュージカル『テニスの王子様』秋の大運動会 2019」に出演。「ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』~ハーモニーの魔法~」が11月8日より上演。

【作品情報】


「先生から」
10月4日全国順次ロードショー

作家志望の直史(赤澤)は、弟子入りしている作家の久作(那波隆史)から「小宮公也」という人物を捜すよう頼まれる。死期が近付く久作の願いを直史がかなえようとする中、久作が直史に意外な事実を明かす。それは、若き久作(北川)らが過ごした青春時代の話だった。

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ハガキでの応募方法は「TVガイド」10/11号(P114)をご覧ください。
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取材・文/高瀬純 撮影/島田香
ヘア&メーク/横山裕司(Lomalia) スタイリング/金野春奈(impiger) 衣装協力/WHO’SWHOgallery(赤澤)、Karaln、CHORD NUMBER EIGHT、tk.TAKEO KIKUCHI(北川)

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