レスリング木下3位 相撲の黒川3位 茨城国体

積極的に前に出て攻める木下(右)=アダストリアみとアリーナ

 国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」第4日は1日、水戸市のアダストリアみとアリーナなどで17競技(特別競技を含む)が行われ、県勢はレスリング成年男子グレコローマンスタイル97キロ級の木下駿(自衛隊体育学校、滑川高・拓大出)、相撲成年男子個人の黒川宗一郎(アイシン軽金属)がそれぞれ3位入賞を果たした。

 その他の県勢はバドミントン成年男子のトナミ運輸(下農走、武下利一、久保田友之祐)が2日の決勝に勝ち進んだ。自転車男子チームスプリントの村田祐樹、志田龍星、林佳宗依が予選3位で2日の3位決定戦に駒を進めた。ホッケー少年女子の石動高は準決勝で惜敗し、3位決定戦に臨む。サッカー少年男子の県選抜は準々決勝で敗れた。

■木下粘り及ばず

 レスリングの成年男子グレコローマンスタイル97キロ級準決勝で木下駿は3-4で競り負け、3位に終わった。2017年に同98キロ級で初優勝しており、頂点への返り咲きを狙ったが「体力が続かなかった」と言う。

 第1ピリオドは一進一退の攻防になった。「まずは1点」と力強く踏み込み好機を探った。だが、隙を見せない相手の堅守に攻め手を欠き、ペナルティーを取られ1点を先取された。

 我慢強い守りで接戦に持ち込んだ第2ピリオド。積極果敢に多彩なグラウンド技を仕掛けた。身長187センチの体格を生かし、常に圧力をかけながら相手をがっちり押さえ込み得意のローリングに。「あと1回決めれば勝てる」と粘ったが力尽きた。

 約1週間前まで2カ月間、自衛隊の訓練に参加し、調整が間に合わなかった。引退も考えており「最後の出場」と覚悟を決める12月の全日本選手権。「優勝を目指し完全燃焼する」と決意を語った。 (社会部・松澤拓也)

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